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全力で ページ5

貴方side




少し重くなる空気。


濱ちゃんは私の事をチラチラ見ながらも、何を言ったらいいのか考えているみたいで少し変顔になっている。



なんか申し訳ないな…、何も言わなきゃよかった。



あ「ごめんね、濱ちゃん。」



濱「いやいや、俺はそんな!」




あ「私、ここに来る前からこんな感じだったのかな?」



濱「え?」



あ「濱ちゃんみたいに私の為に吐いた嘘も私を騙そうと思って吐いた嘘も、全部分かっていながらその話を聞いて今まで生きてたんじゃないかなって。それってとっても辛い事なんじゃないかなってふと思ったの。」






すると、濱ちゃんはぴたっと足を止めた。

私は思わず、振り返って濱ちゃんを見た。





濱「そんなん、分からんやん!」

濱ちゃんは少し怒っているようだった。




濱「Aちゃんは、今辛いん?」






その言葉に、この島に来てからの毎日を頭に浮かべた。



あ「…ううん。辛くない。皆が居るから。」


毎日が楽しかった。嘘吐かれてもいいから、一緒にいたいって思ってた。






濱「せやろ?なら大丈夫。Aちゃんは絶対幸せに生きとったし、これからだってそうや!異議ある!?」



あ「ううん…ない。」


濱ちゃんは私の返事を聞いて満足げに微笑んだ。



濱「俺な、思うんよ。Aちゃんはめちゃくちゃでかいもん1人で抱えてるんちゃうかって。俺はアホやからあんま頼りにならんかもしらんけど、もっと俺らに頼って欲しい。」



あ「濱ちゃん…。」



濱「Aちゃんはこれからどうしたいって思うとるん?」



あ「私は…本当は前の自分を思い出すのがちょっと怖い。忘れたい程嫌な事があったんじゃないかって思うから。このまま皆が居てくれたらいいなってそう思ってたの。」


濱ちゃんはうんうんって頷いて話を聞いてくれた。




あ「でも、今はちゃんと知りたい。私の事も、皆の事も。その為には、ここを出ないといけないなって濱ちゃんの言葉を聞いて決心ついた。」


私は濱ちゃんに微笑んだ。



濱「そっか…。」


濱ちゃんも私に微笑み返してくれた。






ふと、頭に浮かぶ服に挟んであった紙に書かれた言葉。




『明日この島の秘密を知るチャンスを与える。』




もしそれがここを出る方法なら、私はそれを全力で取りに行く。

皆の事、自分の事、もっとちゃんと知りたいから。

本題→←アホ



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パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました!才能ありますね!更新楽しみにしています! (2017年9月13日 1時) (レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます!これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます!更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます!! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました!更新楽しみにしてます! (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです!毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください! (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ともえもん | 作成日時:2017年3月2日 15時

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