アホ ページ4
濱田崇裕side
あ「直感に近いのかも知れないけど、私さ、話している相手が嘘を吐いたっていうのがなんとなく分かるんだ。」
濱「えぇ!?」
何それ、凄ない!?
冗談やないって雰囲気で分かるから、普通なら疑ってまうような事なのに、Aちゃんの言葉をもう受け入れてしもうとる。
あ「何が嘘とかそこまでは分からなくて、ただ『あ、今嘘吐いてる』ってふと話聞いてる時に思うんだ。」
濱「俺、妹居るんよ。」
あ「嘘でしょ?」
濱「神ちゃん、お姉さん居るんよ。」
あ「本当。」
濱「流星って末っ子やねん。」
あ「嘘。」
濱「やばぁっ!」
いや、疑ってた訳やないけど、試したくなるもんやねん!凄すぎる!!
濱「え、どういう原理とかあったりする?」
あ「えっと…なんか、目線とか動きとか声のトーン、スピードとか、ふと見てるうちにあれ?ってなるの。」
Aちゃんは言葉を必死に選ぶようにゆっくりと答えた。
その様子に、ふざけた感じとか一切なくって、あ、嘘やないなって俺でも分かった。
濱「もしかしたらAちゃんは、人をよく見る癖とかあるんとちゃうかな?なんかテレビで見た事あるわ。心理学とかメンタリズムとかと同じ感じやないかな?」
俺の言葉にAちゃんは、ぱぁっと表情が急に明るくなった。
あ「濱ちゃん、凄いよ!そっか、そういう感じなんだね!なんか自分って人間じゃないのかもってちょっと怖くてなかなか誰にも言えなかったの!」
目をキラキラさせて、俺を見るAちゃん。
どうしよう…めっちゃ適当にそれっぽいこと言っただけなんやけど…めっちゃ信じてくれとるやん…。
濱「まぁ、どこにでも居るよそんな人!」
まぁ元気になるんなら、ええか。
すると、Aちゃんの表情が急にぎこちなくなった…。
濱「え、あら?」
あ「ごめん…さっきの…。こんな事出来る人、見た事なかった?」
しまった!そっか、嘘やと思って言った言葉は嘘って分かるんか!
濱「あー…えっと…。」
どうしよう…。俺アホやから、こーゆーの分からへん!
濱「ごめん…。ちゃうんよ!確かに適当に言ったけど、その…。」
あ「ううん、いいの。私の為に言ってくれたんだよね?」
Aちゃんは弱々しく笑った。
あー、また気を遣わせてしまったやん!
俺のアホー!!
俺はどうする事も出来ず、Aちゃんの横を歩いた。
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パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました!才能ありますね!更新楽しみにしています! (2017年9月13日 1時) (レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます!これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます!更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます!! (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました!更新楽しみにしてます! (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです!毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください! (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ともえもん | 作成日時:2017年3月2日 15時