WESTと孤島でサバイバル！？【2】

決まっとる ページ24

小瀧望side


淳太がアリスなんやと分かった瞬間、俺は勘違いしとったんやと直感した。


だって、ずっと違和感あったんや。

なんで濱ちゃんを連れて行ったんやって。俺か重やないん？って。

でも、じゃあ濱ちゃんはなんなん？




淳「おーい。聞いとるか、望。」



望「え？…あぁ聞いとる聞いとる。」



目の前にはお互いの紙を照らし合わせて、謎を解こうと話しとる皆の姿。



照「やっぱ流星がナイトやってんな。」



流「照史くんが帽子屋なんは、Aのおかげで分かった。」



照「というか、なんやねんお前の情報！Aの事、知っとったん！？」



流「あー…んーっと、知り合いっていうか1回昔に会った事があるって位やし、お互い名前も知らへんもん。」



照「いや、だからって！！」



流「考えてみてや。記憶ない状態で俺一度会った事あるって言われても困るだけやろ。」



照「…そうやけども。」



流「それに…。」



照「？」






淳「望の紙に書いとる鍵ってなんなん？」


その言葉に俺はポケットから写真を取り出した。



ほんまに鍵なん？とかふざけとった皆も写真を見せた途端、言葉を失った。



写真の中には昨日行った湖の周りで手を繋いで走っている2人の子供。


女の子の方は恐らく顔から察するにAや。


問題はその女の子の手を引っ張って走っている男の子。





照「…重、やんな？これ。」


雑誌の特集とかで偶に見ていた子供の頃の重の姿まんまの男の子がそこには写っていた。


照史くんは、自分の紙の情報を見返した。




照「Aの過去について本人よりも知っている人物が7人の中にいる。これって、重の事になるんかな？」



望「まぁ…そうなんちゃう？だって俺の情報嘘やと思うもん。身に覚えなさ過ぎて、びっくりしたわぁ。」


俺のが嘘なんやったら、淳太の情報だと他の情報はホンマって事になるからな。照史の情報は事実になる。





淳「んー…この写真どっかで見たような…。」



流「そりゃあ、場所知ってるしなぁ。」



淳「いや、そうやなくてこの2人。」



望「！？ちょっと見せて！！」



俺は写真の2人をよく見る。

どうして、濱ちゃんが連れていかれたんか。
濱ちゃんは、なんなんか。






望「！…あ！分かったああああ！！」



流「ったく、うるさい！」



望「ええやんええやん！とにかくAの所行こう！」



照「？どこに居るか分かるん？」



望「そんなん、この写真の場所に決まっとるやん！」

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