WESTと孤島でサバイバル！？【2】

アリス ページ18

小瀧望side



照「なんでジャンケンなん？」



流「勝った人からやりたい事やればええやん。それに付き添って欲しい人も連れて行けばええ。その間、負けた人はここで帰ってくるの待っとったら、内容も知られんやろ？」



濱「…流星が賢い事言うてる。」



重「濱ちゃんそれ、俺も思った。」






皆、流星の意見に反論はなかった。


帰ってくるのを待つんは時間がかかるけど、そんぐらい我慢せなしゃーない。


それに俺が勝ったら、Aと目的の場所に行けるって事やからな！





皆「ジャンケン、ポン！」



あ「！やったぁ！！」



望「う、嘘やん…。」




1番はAに決まった。


それはええねん。



俺が最後から2番目ってなんでやねん！






あ「じゃあ行ってきます！濱ちゃん行こう。」



濱「おう！」




あぁ、Aが行ってまう…。


そんな…俺が必要なんとちゃうの？






皆ここに居るんかと思えば神ちゃんと重は一足先に昼メシの準備に行って、照史くんと淳太くんは小屋に行ってもうた。


残るは、俺と流星。





望「流星、俺今から紙開くから見んなよ。」



おうって返事して俺に背を向ける流星。


俺は、紙をもう一度読み返した。







「貴方はウサギ。

持っているのは時計ではなく、皆が求めるモノを隠した箱の鍵。

ツンデレアリスが貴方を求めている。

逃げては追いかけ、まるで鬼ごっこ。

本質を忘れないで、貴方が行くのはお茶のパーティー。

掟破りが全ての始まり。


【情報】貴方はAを昔から知っている。」





まぁ、ウサギだのアリスだのお茶のパーティーだの不思議の国のアリスを何故か混ぜてきとるんは分かる。




それで『箱の鍵』。これはあれの事や。


俺はポケットの中から、昨日服に紛れとった古い写真を取り出す。


昨日の夜に気が付いたんやけど、この写真の裏に鍵のハンコみたいなんがあるんよね。


だから多分、鍵はこの写真の事で間違いない。





問題は『ツンデレアリス』や。


普通に考えて、アリスはAの事やろ。


女の子とか他に居らんし、それに俺が一緒に居ろうとすると、引くって事はこれがツンデレって事なんやと思う。


この誘っては断られる俺とAのやり取りが『逃げては追いかけまるで鬼ごっこ』を指しとるんやったら、どうやってアリスにこの鍵を渡せばええんや？



というか、【情報】に全く身に覚えがあらへんのやけど…。

鍵→←いっその事

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