よぎる ページ13
桐山照史side
濱「だって、俺ら何すればええか分からへんもん。」
望「そうやで、結局Aは俺居らな始まらんのやから。」
淳「まぁ、俺たちの事はお構いなく。」
そう言って、ジッとこっちを見つめ続ける3人。やりにくくてしゃーない。
俺は個人的にここに淳太くんが居るんは、ありがたいんやけど…。
俺は紙の内容を頭で浮かべる。
「貴方は帽子屋。
中間を見張り、ツンデレな中間の言葉に耳を傾けて。
ナイトと共にAに近づく敵からAを守りつつ、白い動物を見つけろ。
真実のパーティーは鍵が無ければ始まらない。鍵は白い動物が持っている。
【情報】Aの過去について本人よりも知っている人物が7人の中にいる。」
淳太くんを見張れ言うんやから、近くに居ればまぁ自然と視界に入る訳やし、ありがたいんやけど…。
多分、Aが迷わず選んだ時点で、ナイトっていうのは流星の事や。
じゃあ、白い動物は何のことなんやろう？7人の中に居るん？
敵っていうのは何なんやろう？
まだまだ分からん事が沢山ある。
それに問題は、情報に書いてある人物や。
これがホンマやったら、そいつはなんでその事を黙っとるんや？
Aの過去を俺たちが知らん事でそいつにとって、なんかメリットになるんか？
今までメンバーに向けた事のなかった気持ちが何処かでくすぶるこの感じ、嫌やなぁ…。
あ「照史くん、顔怖いよ。」
気がつくと、俺の顔を覗き込んどるAの顔がすぐ目の前にあった。
あ「気持ちは分かるけど、1人で思い詰めちゃ駄目だよ。」
照「そ、そうやな。」
俺は顔が近くて動揺しとるんを押し殺して、普通に答えた。
つもりやってんけど…
トントンッ
肩を叩かれて振り向くと、こっちを見つめる流星の顔。
流「あんさぁ、聞きたかってんけど。」
照「お、おう！なんや。」
流星は俺の耳元まで顔を寄せ、Aに聞こえへんように小声で囁いた。
流「照史くんって、Aの事好きやねんな？」
照「へ？」
いきなり投げかけられた質問。
さっきまで考えとった事全部吹っ飛ぶ位の不意打ちで、言葉がすぐに出てけぇへん。
真剣に見つめる流星の後ろにちらっと見えた淳太くん。
昨日湖でした話が急に頭をよぎった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 573人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました！才能ありますね！更新楽しみにしています！ (2017年9月13日 1時) (
レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます！これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます！更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます！！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです！毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください！ (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ともえもん | 作成日時：2017年3月2日 15時
