いつも通り ページ1
貴方side
頭の中で籠った声が何度も何度も響いてくる。
私の名前を呼んでいるその声は、誰の声なのかわからない。
けれども知っている筈のその声が、どんどん遠くなっていく。
、、、嫌だ、行かないで。
あ「行かないで！」
ハッと気がつくと、目の前に居る男の人…名前が出てこない。
あ「どうして私を置いていったの！？」
違う、この人じゃないのに…。
そう思いながらも、その人へ歩み寄る。
あ「一緒に居てくれなきゃ…私、1人じゃ行けないよ。」
私はぎゅっと抱きしめる。
頭では分かってる。
この人じゃない、この人は私が思い出したい人じゃない。
なのに、勝手に動く身体と口が止まってくれない。
濱「えっと…Aちゃん？これ、2度目なんやけど…。」
そう、私はまた濱ちゃんを誰かに重ねた。
そして、自分の身体が自分の意思と関係なく勝手に動いた。
あ「ご、ごめん…濱ちゃん。」
濱ちゃんを抱きしめる事で、自分の意識がちゃんと元に戻る、らしい。
私は濱ちゃんから離れる。
流「もう、大丈夫なん？」
あ「うん、大丈夫。ごめんね急に心配かけちゃって。」
流「そっか…。」
流星くんは力が抜けた様に、へなっと地面にしゃがみ込んだ。
年上の人にこんな反応されると、どうしたらいいのか分からなくなる。
あ「流星くんの声、ちゃんと聞こえてたよ。ありがとう。」
私はしゃがみ込んでそっと流星くんの頬に手を伸ばす。
ひどい汗の量…。相当心配をかけてしまった…。
流「ほんまよかった…。」
私は周りの皆を見た。
神「身体とかはしんどくない？」
あ「うん、大丈夫。ありがとう。」
淳「はしゃぎ過ぎたんやろう、気をつけなあかんで。」
優しく接してくれる皆。
多分2度目の事もあって、そこまで動揺はしていない様子。
それでも、やっぱり申し訳ない。
あ「濱ちゃん、本当にごめんね。」
濱「いやいや！俺のことは気にせんでええんよ！」
そう言って、子供を扱うみたいに頭を撫でる濱ちゃん。
淳「A、高校生かもしらんのやって。」
濱「うぇええ！？」
望「嘘やろ！？」
あ「あんまり子供扱いしちゃダメだよ。」
濱「えっ、つまり俺は女子高生に2回も抱きしめられたって事になるん！？」
照「そんな目で俺を見るな！アホ！笑」
いつも通りの皆の様子に少しだけ安心する。
流星くんもつられて笑っている。…よかった。
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パープルノンショルダー - すっごい面白くてどんどん読み進めてしまいました！才能ありますね！更新楽しみにしています！ (2017年9月13日 1時) (
レス) id: 9eee7eac5e (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - 沙奈さん» ありがとうございます！これからも盛り上がる内容を目指して頑張らせて頂きます！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
ともえもん(プロフ) - M2さん» ありがとうございます！更新遅くなり、大変申し訳ないですm(__)m頑張らせて頂きます！！ (2017年8月31日 21時) (レス) id: 248b2f99ac (このIDを非表示/違反報告)
沙奈(プロフ) - ドキドキしながら一気読みしてしまいました！更新楽しみにしてます！ (2017年7月4日 22時) (レス) id: df96132753 (このIDを非表示/違反報告)
M2 - すっっっごく面白いです！毎回楽しみにして読んでます。更新頑張ってください！ (2017年6月22日 0時) (レス) id: 9a75fba867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ともえもん | 作成日時：2017年3月2日 15時
