Rosy (ページ5)

今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:32,037 hit

3 ページ5

.

普段は店で寝泊まりできるように、各々の部屋を作ってある。

それとは別で共同スペースを作り、仕事の共有などはそこで行う。

午前4時。

みんなが寝静まった後、慎太郎は1人出かける準備をしていた。

黒「珍しいね、慎太郎がやりたいなんて」

緑「うん、調べたいことがあるんだ。ごめん、起こした？」

何時に無く真剣な表情の慎太郎に北斗は驚く。

黒「あんま無理すんなよって樹から伝言」

笑った慎太郎は、ふっと肩の力が抜けいつもの顔に戻る。

北斗は、彼がこの案件に拘る理由を知らない。

もちろん北斗だけではなく他の4人も知らないが、彼があまりにも必死な顔をしたから思わず頷いてしまったのだ。

きっと先に進めば良くないことが起こる。

そうわかっていても、引き返そうとは言えなかった。

ドアに手をかけた慎太郎が振り向かずに言う。

緑「これが終わったらさ、6人で飲もうよ」

黒「いつも飲んでるじゃん」

緑「…そうだね。いってきます」

そういうことではない、なんて。北斗にはわかっていた。

.