高天原から来た主 (ページ36)

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さんじゅうページ36

鯰尾が叫びながら外へ走っていった数分後、次はものすごい勢いで燭台切さんが来た。

光忠「貞ちゃんが来たって本当！？」

ドアが壊れんばかりに思いっきり鍛刀部屋へと入ってきた光忠は太鼓鐘、愛称、貞ちゃんをみるなり抱きつく。

お陰で貞ちゃんの方は苦しそうだ。

苦笑いで見てる僕たちに気づいた光忠は貞ちゃんから少し離れてから案内してくるねと嬉しそうに貞ちゃんの手を引っ張って言ってしまった。

残された僕は見つかってしまったことだし大広間へと歩いていった。

その途中で先程のかくれんぼメンツも集まってきており、大広間につく頃には鯰尾の呼びかけのおかげがほとんどの刀剣が集まっていて、光忠が最後に案内を済ませて部屋に入った時に驚いていた。

それからは貞ちゃん、もとい太鼓鐘貞宗の紹介が入り、伊達組が熱く語っていた。

そこに途中から幸せを運ぶ刀、物吉君が加わり賑やかになつていた。

そんなこんなでひと段落したところで太鼓鐘君が話しかけてきた。

太鼓鐘「なぁ、なぁ、主。俺な兄弟があと二人いてなそのうちの1人とはさっきあったんだけどもう1人の兄、亀甲にぃはどこにいるんだ？」

亀甲？

聞いたことがない名前だな。

僕はとりあえずこう答えた。

『ごめん。まだ兄はいないけどいつか出てくると思うからそれまで頑張ろうな。』

そういうと、少し悲しげな表情をしたがすぐに笑顔に戻るとそうか！といってまた走り去っていってしまった。