高天原から来た主 (ページ19)

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じゅうろくページ19

in 高天原刀剣side

ゲートをくぐった先にあったのは明らかに先程までいた世界ではなく清らかさを保っている世界であった。

そんな中を必死に駆け回る刀剣達。

彼らも神に位置する存在なので主のAがどこの誰かなんてのは百も承知だった。

そして、目的地の場所につくと真っ先に待女が飛んできて、主を抱え、どこかへ言ってしまった。

そして、次に現れたのは、Aの兄、つまりは前大神様が出てきたのである。

彼は表は笑っているものの目は冷めきった顔で刀剣達を招き入れたのであった。

通された場所は客間に当たる位置で全員は入らなかったため代表として三日月が座り、その反対側に前大神様がすわるかたちとなった。

兄「さて、君達に問う。・・・・・・Aに何をした」

その声は酷く冷たく解き放たれた。

しかし、それに怯むことなく三日月は答える。

三「俺達は何もしていない。直ではな。」

そういうと前大神は明らかに嫌な顔をした。

兄「直では・・・ということは直ではなくともなにかしたんだろう？まぁ、いい。今回は下界に行くことを許したこっちの責任でもあるからな。見逃してやる。」

そういうと、足早に去っていってしまった。

そして、それと入れ替えで入ってきたのはAを運んでいった待女だった。

待女はあたりを見回すとAについての説明をしてくれた。

話を聞く限り、霊力と神力と、あと信仰心というもののバランスが崩れたために消えかけてしまったという。今は安静にしてあり、ねむっているらしい。

それをちょうど話終えるとどこかから壁をける音と口論の声が響いてきたので、急いで向かった。