【闇AU】ワケあり少女の落ちた先。 (ページ4)

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2.I was helpless all the time. ページ4

NO side

メア「…遅い。」

クロ「ですよね…キラー先輩がここまで遅れることないのに…」

ここは闇ＡＵと呼ばれる組織のアジトだ。アジトは旗から見たら古い一軒家だが、中に入ってみると豪華な作りになっている。クロスの能力、Overwrite(上書き)があるからだろう。
組織のメンバーはマーダー、キラー、ホラー、エラー、クロス、そしてナイトメアだ。現在キラー以外のスケルトンが集まっている。
そろそろマーダーあたりが愚痴を言い出しそうなとき、扉が開いた。

ﾊﾞﾝ

マダ「ったく、おっせえよ！…おい、お前それ…」

ホラ「食料か？」

エラ「どうしてだ…キラー？」

キラーと呼ばれたそのスケルトンはAを抱えていた。扉は足で蹴り開けたのだろう、スニーカーの跡がついていた。
マーダーは信じられないといったような表情だった。キラーが遅れた理由にニンゲンが関わっているとは想像もしてなかったからだ。

キラ「すごいんだよ、これ！あっ、」

キラーに抱えられていた少女はナイトメアの触手に捕まり、キラーの手から離れてしまった。

キラ「ちょっと、」

メア「こいつは…」

クロ「どうかしたんですか？」

メア「いや、少しな。」ｼｭﾝ

キラ「あっ、どこに連れて行くのさ！」

ナイトメアは触手で掴んだままどこかへ行ってしまった。それをキラーはそれを不満そうに文句を言ったが、手遅れだったようだ。
エラーとホラーはもうこの件に関して、自分は関係ないと思い始めていた。

マダ「キラー。なぜニンゲンを連れてきた？」

キラ「ああ、そのこと？もともと僕はkiller taleを散歩してたんだけど、そこであの子が倒れてたんだよ。ただあの子、僕が近くに行っても全く動かなかったんだよ。」

クロ「…それ、本当ですか？」

キラ「本当だよ！それでね、もちろん僕はあの子を殺したよ？でもね、EXPが溜まらなかったんだ。その後、あの子がまた同じ場所に落ちてきたんだよ。」

マダ「…ってことはニンゲンサンドバッグか？」

キラ「でも…あの子、一切反応を示さなかったんだよ。足を飛ばしても何も言わない、腕を飛ばしても何も言わない。顔も一切変わらないし…」

エラ「…チッ」

クロ「どうしました？」

エラ「なんでもねえよ。」

エラーはポータルを開き、Anti-voidに行った。居心地の悪かったホラーもショートカットでどこかへ行ってしまい、アジト(そこ)にはマーダーとキラーとクロスだけが取り残された。