【闇AU】ワケあり少女の落ちた先。 (ページ12)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:4,427 hit

8.Who is tortured? ページ12

キラ「…僕はAちゃんを部屋に置いて来るから。」

ホラ「うおっ！？」

マダ「てめえっ、！？」

マーダーがキラーに殴りかかろうとした瞬間、黒い触手がマーダーの手足を拘束した。これにはキラーも想定外だったようで、マーダーに当たるはずだった先の尖った骨が、アジトの壁に突き刺さってしまった。キラーはマーダーが来ることは予想して行動していたため、Aは重力操作でソファにいたホラーの上に乗せた。

キラ「っ、ボス！」

メア「悪いな。」

キラ「えっ、ヴッ！？」

ナイトメアはその触手でキラーの手足をねじ曲げた。後から来たエラーとクロスには、この状況を理解するのに数秒かかった。さすがのマーダーも硬直するほどだった。

キラ「あ"あ"っ、かはっ、ナイっ、あ"あ"、トメ"ア"っ！」

メア「マーダー。」

マダ「…」

メア「少しニンゲンへの好奇心を持ってみたらどうだ？最悪の場合…まあ貴様が想像しているようなものだ。」

マダ「…チッ」

キラ「ねえ…はなしッ！？っあ"あ"あ"あ"、痛いっ、いだいよ…！ねえ、ボス…？」

メア「…放すにはまだ惜しいが…まあいいだろう。」

キラ「けほっ、」

クロ「先輩！だ、大丈夫ですか！？誰か、」

ナイトメアは離す、というより打ち付けた、と例えた方がいいだろう。強い力をこめて床に叩き落した。
すぐにクロスがかけより怪我の具合を確認したが、キラーには強靭な魔力があったにもかかわらず骨にヒビが入っていた。マーダーやエラーなどはナイトメアの力がどれだけ強いのか、改めて理解した。
キラーは脱力したようで、ぼーっとしたような表情で天井を見つめていた。

A「…キラー、くん。」

キラ「…！」

クロ「っ！？エラー先輩…Aさん…」

エラ「…よかった。あのまま人形になるのかと思ったぜ…」

メア「…クロス。」

クロ「は、はい、なんでしょうか…？」

クロスは急な呼びかけに肩が跳ねた。自分が呼ばれるとは思ってなかったのだ。

メア「あとで俺の部屋に来い。」

クロ「…承知致しました。」

メア「なに、従者のような口調じゃなくていい。調子が狂う。」

クロ「今の貴方様にはこれが最適かと…またあとでお伺いします。」

メア「…クソが。」

クロスはわざとらしく話すと、ショートカットでどこかへ行ってしまった。それを追うようにナイトメアもその場から消えた。

A「あっち、いこ。」

キラ「そっちの、部屋は…うん、ちょっと借りるか…」