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サナside
サナ「あの、セバスチャン」
セバスチャン「何ですか？……おや。
どちらも受け取らなかったんですか。
困りましたね……」
サナ「でも、飲まなくても平気だと
言ってましたけど……」
セバスチャン「Aはここ数日
ブランもルージュも口にしていませんから、
このままでは危険でしょう。
今度、あなたから飲むように言って
おいてください」
サナ「……分かりました」
頷くと、セバスチャンは働く手を止めずに私を見つめた。
セバスチャン「何かありましたか？」
サナ「あ、いや……さっき、いきなり
写真を撮られたから、驚いちゃって……」
セバスチャン「その後、Aは
あなたに何か言いましたか？」
サナ「え？えっと……敬語はいらない、
呼び方も好きにしていいって言われて
あと、この写真もくれました」
貰った写真は、綺麗な夜景を写していた。
セバスチャンはそれを見ると、納得したように頷いたあと、薄く微笑んだ。
セバスチャン「それは、彼女なりの
歓迎の仕方ですよ」
サナ「そうなんですか？」
セバスチャン「はい」
そう言われても、いまいちピンとこない。
ボンヤリとしている瞳と、一切動くことがない表情を思い浮かべる。
(もしかして、人見知りとか……？)
すると、その考えを読んだかのようにセバスチャンが口を開く。
セバスチャン「彼女は決して人見知り
というわけではありません。
ここに来た当初もあんな感じ
だったんですよ」
サナ「へえ……」
セバスチャン「警戒心が強いと言えば
良いんでしょうかね。
最初は、目を合わせるだけで誰かと
話そうとはしない方だったんです」
ナポレオン「何してるんだ？」
レオナルド「面白そうな話してるな」
振り向くと、ナポレオンさんとレオナルドさんが立っていた。
セバスチャン「サナがAと話を
してみたいと言うので、アドバイスを
していたんですよ」
ナポレオン「あぁ、あいつか。
写真はもう撮られたのか？」
サナ「えっ、ナポレオンさんも？」
セバスチャン「この屋敷に住んでいる方は
皆、彼女に写真を撮られていますよ。
勿論、私も例外ではありません」
衝撃の事実を伝えられて、少し思考回路がショートしそうになってしまった。
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まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています！ (2021年4月30日 20時) (
レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
桜三日月 - とても面白い作品ですので、更新されるのを心待ちにしております。 (2021年3月19日 15時) (レス) id: cdf7c342c5 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 文章力が凄い…。私如きがこんな素敵な小説を見ていいのだろうか(・.・;)見た瞬間すぐ好きになりました！更新されるの待ってます！ (2020年8月4日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
ケビン2号機(プロフ) - 凄く好きです！！更新まってます〜！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: ffa145d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
SHUGAR - とても面白いです。これからも頑張ってください。ちなみに私はアイザック推しです←(聞いてない (2019年12月20日 10時) (レス) id: 91b89ed012 (このIDを非表示/違反報告)
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