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玄関から出て、門のある方へ走って向かう。
すると、前方に人影が見えた。
助けを求めようとして声をあげる。
サナ「あの……っ！」
『……？』
けれどそこにあったのは、見覚えのある真っ白い髪と私をじっと見つめる深紅の瞳。
(Aさん……)
『どうしたの？』
無機質な声で紡がれた問いかけすらも、今は恐怖でしかない。
私はその横を通りすぎようとしたけど、Aさんに服を掴まれて阻まれる。
サナ「っ……離してください」
『今は駄目。
この時代の人達は、優しくない』
声も表情も変わらないけど、その瞳には微かに怒りが混じってるような気がした。
サナ「あなたも……ヴァンパイア
なんですか……？」
『うん』
それを聞いて更に抵抗しようとすると、Aさんは突然寂しそうな顔をした。
(え……？)
『……』
服を掴む手は離されたけれど、その表情があまりにも悲しそうで私はいつの間にかその場に立ち尽くしていた。
でも、その表情は一瞬だけで、Aさんは再び私を見つめる。
セバスチャン「ここにいましたか」
サナ「セバスチャン……」
Aさんはセバスチャンを見ると、私にくるりと背を向けて歩き出した。
そして、思い出したようにこちらを振り向き、
『セバスチャンは普通の人間。
だから、警戒しなくていい。
…………怖がらせてごめんなさい』
サナ「あ……」
それだけ言って、屋敷に戻っていった。
セバスチャン「ひとまず、部屋へ
行きましょうか」
サナ「……はい」
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まっちゃ - すごく面白いです！更新待っています！ (2021年4月30日 20時) (
レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
桜三日月 - とても面白い作品ですので、更新されるのを心待ちにしております。 (2021年3月19日 15時) (レス) id: cdf7c342c5 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 文章力が凄い…。私如きがこんな素敵な小説を見ていいのだろうか(・.・;)見た瞬間すぐ好きになりました！更新されるの待ってます！ (2020年8月4日 12時) (レス) id: 39cb5e0646 (このIDを非表示/違反報告)
ケビン2号機(プロフ) - 凄く好きです！！更新まってます〜！ (2020年1月17日 19時) (レス) id: ffa145d5a9 (このIDを非表示/違反報告)
SHUGAR - とても面白いです。これからも頑張ってください。ちなみに私はアイザック推しです←(聞いてない (2019年12月20日 10時) (レス) id: 91b89ed012 (このIDを非表示/違反報告)
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