Primrose-乙女の愛- (ページ9)

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6輪ページ9

Aside

ドラマの撮影が終わって

ﾏﾈ「車回してくるから、待ってて」

『はーい!』

マネさんが、来るまでstay(笑)

事務所に戻ったら、踊りたい気分♪

なんて、思いながらヘッドホン付けて音楽聴き始めたのがいけなかったんだ

背後から近づいてくる気配に気づけなくて

『んﾞんﾞっ!!』

突然、布?みたいなので口を塞がれ、助けを呼ぶこともできず

小脇に抱えられるように、その場から連れ浚われた

何故か警備員さんも居なくて、誰にも見つけてもらえず、薄暗くなった路地に連れ込まれたところで、力を振り絞って腕の中から抜け出した

『はぁっはぁっはぁっ誰ですかあなたは!?急に何するんですか!?』

視線を上げると、知らない男性

ニヤツきながらこっちを見てくる

キモい

男「ひどいな～…こんなにも君のことを見てたのにこんなにも君のことを想っていたのに…」

徐々に近づいてくる

もう恐怖感しかなかった

助けを求めれば誰か来てくれるだろうか、でも騒ぎになってパパ達に迷惑かけちゃうかもしれない

そう思ったら助けを求められなかった

男「ずっと君を見てきたんだ。二人っきりになれるところに行こう?僕達だけの世界に…」

『っ!ゃっや、やだっ!来ないでっ!』

路地の先は行き止まりで逃げ場はなかった

ﾊﾟﾝｯ

近づいてくる男性が伸ばしてくる手を必死に振り払った

ｶﾞｼｯ

男「っ!どうして…どうして…どうして!こんなにも想っているのに!どうして分かってくれない!?」

『ヒッ!やだやだ!離して!』

手を振り払ったら、肩を掴まれ狂ったように男性は喚いた

恐怖と掴まれている肩の痛みで、涙か出てきて止まらなかった

男「どうして!どうして!………分かってくれないなら、分からせてあげるよ。僕の手で」

どこから取り出したのか、男性の手にはナイフが握られていた

ナイフを持った手が振り上げられ、襲ってくるであろう痛みに目を堅く瞑った

でも、痛みはくることはなく

?「おっさん、何してんの」

目を開けると、男性の手を後ろから掴む、高校生くらいの男の人がいた