始まりのはじまり ページ1
静寂が広がる夜の街。
米花町。
深夜3時。
1人の女と1人の男、そして一匹の猫が歩いている。
正確には、猫の方は女の頭の上に乗っているのだが…。
女)降谷…零……かあ。
ネコ)ニャア…。
女)会ってくれるかな…。どう思う?ベルシ?
ベルシ)ニャ。
男)会えるかな、じゃなくて会ってくれるかな、なんですね。
女)当たり前でしょ。私をだれだと思ってんのよ?
ボディーガードのトール=シーモア君?
トール)はは、SISの暗部のNo.1が、まさか本当にハッキングをしないとは。
世界一の情報屋、いばら姫の名が泣きますよ?
女)そんなもん勝手に泣かしときゃいいのよ。
トール)まあ、俺としてはあなたが無茶しなくて何よりです。なにせ、俺はボディーガー
ドですから。
女)だれのだよ?私はそんなの頼んでないんだけどな。
トール)もちろん降谷Aさんの、ですよ。まあ、どっちかっていうとお目付役ですけ
ど。くれぐれも、街ごと爆破、とかはやめてくださいよ?
A)フン、約束はできないわね。
ベルシ)ニャア。
ハア…とため息をつくトール=シーモアを見ながら降谷Aと呼ばれた女はつぶやいた。
A)ねえ、お兄ちゃん…。
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作者名:しー | 作成日時:2020年5月1日 15時