［名探偵コナン］僕の親友は平成のホームズ（死神〕です！ (ページ16)

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きっかけページ16

ぜったい、あいつは怪しい！
蘭、て子の布団の場所だけ決めてるし…
お散歩の時、あのこのてだけずっと握ってるし…
そして、滑り台も順番待ちしてた奴をとばしてあの子から滑らせたし、大声で名前まで呼んで…

確かにちゃんと、理由があるみたいだったけど、俺の目は誤魔化せない！
あの子を見るアイツの目！！
絶対悪い奴の目だった！！

だから、アイツきっとあの子を手懐けて子分にして何か悪いコトを企んでるに決まってる！！

…だから、別にヤキモチ焼いてるんじゃないし。

ーーー
新一くんがトイレの前で仁王立ちしてる…。
…って言うよりも蘭お姉ちゃんの前で仁王立ちしてる。
まるで何かから蘭お姉ちゃんを守ってるみたいに…。

「新一くん、何してるの？」

ちょっと、気になって声を掛けてみた。

「な！？なんだ、お前寝てなかったのかよ？」

起きてる子がいるとは思わなかったのか新一くんはびっくりしたみたいだ。
うん、実は僕別に眠い訳でもないからお昼寝の時間はいつも寝たフリしてるんだよね…。

「えっと…、何だか眠れなくて。
目開けたら君がドアの前にいるのが見えて、なにしてるんだろう？って思ってね。」

正直、寝たフリしてるのも退屈で仕方ないから何か面白そうなことをしてる新一くんを見て興味が湧いただけなんだけどね。

「あぁ、俺はあの先生からあの子を守ってるんだよ！」

そう言って、新一くんは蘭お姉ちゃんを指差した。

え？何？
凄い面白そうなこと言ってる！

僕は新一くんに話の続きを促した。

要約すると…
江舟先生の蘭お姉ちゃんへの対応に疑問を感じた新一くんはその事をお父さんに報告したらしい。
すると、最初は信じてくれた様子はなかったけど、１日経ったらお父さんは信じてくれたらしい。
そして、新一くんに蘭お姉ちゃんを守るように伝えたとか…。
そして、外では今新一くんのお父さんと蘭ちゃんのお父さんの刑事さん達が江舟先生を捕まえる用意をしている…と。
誘拐を企てていた江舟先生を捕まえるために…

え…？マジで？
すげーな、この子！
いや、この前のサクラの名札の件も凄かったけど、今回の一件は一園児の気付けるようなことじゃないでしょ？
何だろう…この前の論理の展開だったり、今回の着眼点だったり、まるで前世で読んだ…

「シャーロック・ホームズみたい…。」

あっ、最後のだけボソリと声に出ちゃった。
顔を上げて見ると満面の笑みの新一くんがそこにいた。