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…
お兄ちゃんが特級呪霊に殴りかかる。
対して呪霊は反撃せずに、兄がぼろぼろになるのを見て楽しんでいる、多分。
兄をバカにされた気分で苛々する。
「お兄ちゃん、離れて」
「っ、おう」
「セクタムセンプラ！」
ビッ、と呪霊の腕が落ちた。
頭を狙えば良かったかな。
「…A、お前も逃げろ」
「え」
「後で宿儺出すから」
「…なら、出さないで済むように頑張る」
「いや、そういう__」
バゴン、と音がして、二人共吹っ飛ばされた。
呪力のバリア？なのかな？
「お兄ちゃん！」
立ち上がろうとしたら、足に鈍い痛みが走った。
酷めの捻挫だろう。
「…っ、逃げろ！A！」
お兄ちゃんが叫ぶ。
「…わかったよ」
ポケットに入れていた巾着(魔法で色々入るようにした)から、箒を取り出した。
それにまたがって、地面を蹴り、宙に浮かんだ。
さ、速く脱出しないと。
「アパレ・ヴェスティジウム」足跡現れよ
伏黒の足跡や、鵺の飛んでったであろう痕跡を追いかけようとした、その時。
玉犬の鳴き声が響いた。
伏黒の合図だろう。二人共脱出できたんだ。
少し安心し、気を抜いてしまって。
箒から落ちてしまった。
「ったあ…」
その拍子に箒も折れてしまった。もたもたしてる暇なんてないってのに。
徒歩しか無いな。
まず捻挫を治さねば。そういう呪文の存在忘れてたよ。
「エピスキー」
足に痛みはあるものの、かなりマシになった。
立ち上がり、走り出したその時。
後ろから誰かの気配を感じた。
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アワアワ - 魔法系の能力大好きで面白いです！更新頑張ってください！ (11月26日 17時) (
レス) @page23 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶 - とってもおもしろいです！！魔女最高です！更新がんばってください。 (2023年4月4日 7時) (レス) @page17 id: 30183a8596 (このIDを非表示/違反報告)
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