【名探偵コナン】お得意様の喫茶店【安室透】

15.5.裏側 ページ18

「それで、どうですか？」

「おう、兄ちゃんの頼み通りしっかり聞いといてやったぜ。」

「本当ですか？」

「もちろんだ。Aちゃんとあの男、その関係性について、だろ？」

「はい。いつ2人はここに？」

「つい昨日だな。随分と盛り上がってたよ。なんだったかな、なんか難しいなんかの話してたんだよ。」

「難しい話？」

「ああ、よくわからねー単語ばっかでよ。昨日は人も多くてそんなに話も出来なかったんだ。」

「…そうですか。ありがとうございます。」

「2人とも随分仲良いみたいでよ、Aちゃんがあんなに饒舌に話している姿なかなか見れねーな。」

「それで、その男はどんな？」

「黒っぽい服だったな、あいにくこの店は一層暗い照明だからよく分かんなかったな。あとは、タバコを吸ってたな。前言ってたヘビースモーカーと同じ人物だろう。」

「……それで、どんな関係かは聞いたのですか？」

「ああ、ちょっと一緒に遊ぶ仲って言ってたよ。つっても、ありゃあちょっとってもんじゃねえな」

「それほどに親密だったんですか？」

「ああ、安室の兄ちゃんには悪いけど、良い関係だぜ。ありゃあ完全に信頼しきってるな。」

「おっと、それは頑張らなければなりませんね。」

「おお、俺は兄ちゃんを応援してるからな！年だってAちゃんと良いぐらいじゃねえか？」

「そう見えます？」

「若い奴らのこういうの見るのはやっぱ良いよなあ。甘酸っぺえ。ついつい協力しちまうな。」

「ありがとうございます。とは言っても、まだ彼女は僕に気を許してはいませんから。」

「ま、最初はな。時間かけりゃ優しくて冗談好きなユニークな人だし。」

「早く彼女の他の一面も見てみたいところです。」

「頑張れよ、若者！」

「はい！」









「ああ、そうだ。忘れてたな。確か、帰り間際に…なんだったかな……ラムだかランだかに怒られる…って言ってたな。」







「……ラム？」

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