誰かさんside ページ20
「おっはよ!!」
「「「おはよう!」」」
明るい声で挨拶をした女の子に、クラスの皆が一斉に返事をする。
その女の子の名前は閻魔A。日本人チックな美貌に、誰にでも気軽に接する彼女はクラスの人気者。おまけに頭脳明晰で運動神経も抜群。ご両親はAさんへの虐待で逮捕されたらしいけど、とあるアングラ系ヒーローに引き取ってもらって何不自由なく暮らしている。
「Aさん!今日こそ付き合って下さい!!」
「もー……あいかちゃん、それは出来ないって何度も……」
嫌がってはいるけどその表情は柔らかく、満更でもなさそうだ。始業を知らせるチャイムが鳴ってもあいかさんの告白は止まらない。結局は先生が教室に入ってくるまで続いた。
「……平安時代は和歌で気持ちを表現するのが通例でした。そこで、皆さんに百人一首一覧表を配ります。なるべく多くの和歌を覚えて下さいね。ここテストに出るので。」
えぇー!っと皆が悲鳴をあげる中、私は密かに心を踊らせていた。実を言うと百人一首は得意中の得意。歌も意味もそれを詠んだ人物だって覚えてる。
10分後、先生が再び声をあげた。
「それでは皆さん!先生が和歌を詠むのでそれの意味を言ってください!いきますよ!」
「あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ をとめのすがた しばしとどめん……はい、挙手で答えて!」
この和歌は確か……と、思い出して手を上げる。
「はーい、せんせー!!」
「え、」
「はい、では閻魔さん!」
私だって、手を上げたのに。
「風よ、強く吹いて
「妙にドラマチックなのが気になるけど、正解ですね!」
どうして、どうして
「次……きみがため をしからざりし いのちさえ ながくもがなと おもいけるかな」
「はい先生!!!」
「はい閻魔さん!」
「いつ死んでいいと思っていた。君に会うまでは。そして君に会った今、もっと生きていたいと思ったよ。」
「……はい、正解。」
すごいすごいともてはやされるAさん。
私だって知ってるのに。私だって手を上げたのに。
なんで私は気づかれないの。
……もう、いいや。
その後は全てAさんの独壇場。私も手を上げなかった。
―――――――――
…………書いてみたは良いけどなんだこれ
やっと始まる雄英High school Life→←唐突に思いついた番外編11 相手を照れさせないと出られない部屋
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雪羅(プロフ) - (・・)さん» ありがとうございます!その言葉をおかずに頑張ります。(もぐもぐ) (2019年7月20日 23時) (
レス) id: 48a3f9ea31 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - 杏羽さん» 私の変態ぶりを褒められたのは初めてだ…嬉しいですっ!!ありがとうございます!! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 48a3f9ea31 (このIDを非表示/違反報告)
(・・) - 消太お兄ちゃんは小汚なく(以下略)ご馳走さまでした (2019年7月20日 23時) (レス) id: 87b861a0f6 (このIDを非表示/違反報告)
杏羽(プロフ) - コメント失礼します！！めっちゃ好きです。夢主ちゃんの変態さとか、作者様の変態さとかいいぞもっとやｒ（殴 とにかくこれからも、応援しています！！ (2019年7月20日 23時) (レス) id: ebcf525d5c (このIDを非表示/違反報告)
(・・) - おお分かりました！まってまーす(よろしければ環君との絡みをふやしてくだされb((殴) (2019年7月20日 23時) (レス) id: 87b861a0f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年5月3日 21時
