相澤「あの時はまだ可愛かったがな」閻魔「えっ…今は可愛くないの…?」 相澤side ページ9
電車に揺られること数分、ふと目の前に座っている少女に目を向ける。
疲れているのか、こくこくと首を動かしながら眠りについているその少女はその年には不釣り合いなデカいカバンを持っていた。
何かが引っかかる……何かが…
でも、俺にはもうそんな事気にする余力は残っていなかった。次第に瞼が重くなり、最終的には目の前の少女と同じように眠りに落ちた。
「次はぁ――です――です」
「ん…」
目を覚ましたのはなんとも都合のよい、降りる駅の1つ手前だった。
……と言っても降りるのは終着駅だから寝過ごすなんて事は無いのだが。
そんな事をつらつら考えていると、目の前の席にあの少女がいた。
コイツも終着駅で降りるのかと思ったが、眠ったおかげで冴えた頭が先程の引っかかる何かの答えをようやく導き出してくれた。
あの少女の隣に、誰もいない。
普通なら小さい子供のそばには親がいるはずだが、それがいない。見たところお使いというほどの荷物でも無さそうだ。
なら置いてかれたか?いや…どっちにしろ、もうすぐで終着駅だ。幸いここは駅員さんのいる1番後ろの車両。コイツの親らしき人物ぐらい見ているだろう。
「まもなく、終点―――。―――でございます」
さて降りるか。
と、その前に。
「すいません。」
「はい、なんでしょう。」
「この子供の親御さん見てないですか？」
駅員さんにそう問うと、僅かに眉間に皺を寄せて
「いえ……それが…見てないんですよ。この子最初から1人で乗ってきたので気にはしていたんですが…」
「……そうですか。」
だとしたら……家出か?
ならばここはヒーローとして、コイツを送り届けなきゃいけない。まずは起こすか。
「おい。起きろ。」
「……」
「おい!」
「…………」
ダメだ。起きない。
そのあと何度か揺さぶってみたが全然反応しねぇ。脈はあるから死んでる訳ではない。とりあえず警察行ってなんとかしてもらうか。
こいつを抱えあげて、目的の場所へと行く。
警察署に着くと、顔見知りの警官がいた。
「あっ。イレイザーヘッド。」
「ああ笹山さん。すいません。コイツ家出みたいなんです。」
「そうですか。じゃあ奥へどうぞ。」
______________
相澤先生って医者の事をお医者さんとか呼んでた気がするんで駅員を駅員さんと書いてみました。相澤先生可愛い。嫁にしたい。
相澤「もちろん今も可愛い」閻魔「やめて照れるから」相澤side→←相澤「あの頃のひざしは今よりうるさかったな」閻魔「まぁ…歳だもんね……」 相澤side
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雪羅(プロフ) - Miraiさん» コメントありがとうございます!読者さんのノリが良くてこっちも面白いです。ごくせん好きなのでそう言って頂けて嬉しいです!! (2020年3月11日 13時) (
レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - なんかごくせんみたいだった。面白かった、、ｗｗｗ (2020年3月10日 12時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai - 初コメなんですけど、ここのコメ欄面白すぎません？やばみざわなんですけど？時代遅れがでてしまった、、 (2020年3月10日 11時) (レス) id: 425ef9bbb8 (このIDを非表示/違反報告)
雪羅(プロフ) - アトラさん» くっ…漆黒の翼め…!この性(聖)なる母である私に喧嘩を売ろうというのか!? (2019年7月31日 22時) (レス) id: 9caae3673b (このIDを非表示/違反報告)
アトラ - ふふ...漆黒の翼の私前ではそんな言葉珍しくもないわ(変態) (2019年7月31日 10時) (レス) id: 32785243ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪羅 | 作成日時：2019年3月22日 12時
