巣 ページ3
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『今日はデートするって約束だった』
「悪かった」
頬を膨らませながらそう言う雪。そんな彼女にペットボトルの天然水をさしだす冴。勿論、ペットボトルにはストローがささっており、雪が飲みやすいようになっていた。それを受け取った雪は朝よりも枯れた喉を潤す。
「まぁ煽ったお前も悪いけどな」
『あれは事故で、！』
雪もまさか冴のスウェットを着てるなんて思わなかったのだ。確かに少し大きくいい香りがしたが冴のだとは思わないだろう。なんて声には出せない言い訳を述べる。もちろん、冴は雪の言葉は平然とした顔で聞かない。
『もぅ、ちょっとは自制して』
拗ねたようにそう言う雪だが冴は聞く耳を持たずに、今度こそ自分のスウェットを着る。そして、冴は振り向いて何を言うのかと口を開いた。
「明後日は少し遅くなる」
『……パーティーだっけ？』
「あぁ」
明後日、あさって……。と冴の言葉を頭の中で反芻させた雪は冴がついこの前に、サッカー関係の人達が集まるパーティーに出席しなければいけない、と言っていたのを思い出した。冴が日本にいる今のうちに参加させようと招待状を送ったのだろう。と、雪は大人たちの分かりやすい魂胆に呆れる。
『そっか』
「すぐに帰ってくるから」
『楽しんできてよ』そう雪が言えばきっと「俺に飽きたのか？それとも他のヤツのところに行くのか？」なんて言って殺されかねないため、雪は冴を思っての言葉を飲み込んだ。因みに一度だけ言ったことがあった雪は冴に嫉妬と殺意と憎悪が含まれた目でそう言われた。
『冴のスーツ姿たのしみにしてるね』
「スーツなんていつでも見れるだろ」
『そうでもないよ』
なんて二人は笑い合いながら会話をする。冴の指が雪の髪の毛を遊び、さらりと揺れた。その視線は愛おしいものを見つめるものだった。そんな冴に雪はすこし恥ずかしかったが、何よりも冴にそう見られることに幸せを覚えてしまったため、されるがままに冴を見上げていた。
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うつ(プロフ) - レンヤさん» コメントありがとうございます！レンヤ様のオメガバースを好きになるきっかけになることができてよかったです🫶🏻楽しみにして頂いてありがとうございます🙇🏼♀️💕応援してくださってとても嬉しいです☺️ (2023年4月21日 13時) (
レス) @page8 id: c201149121 (このIDを非表示/違反報告)
レンヤ(プロフ) - 初めましてコメント失礼致します。作者様の前作にオメガバース作品の良さを教えて頂きました✨ 続編を作られていてこれからの続きが凄く楽しみです！かげながら応援しております！！ (2023年4月21日 8時) (レス) id: 315830c04e (このIDを非表示/違反報告)
うつ(プロフ) - 砂時計さん» コメントありがとうございます。続編も読んでくださりありがとうございます、！ドロドロ甘々なお話を目指しているのでそう言って頂けてと手も嬉しいです😿♡これからも二人のドロドロイチャイチャ生活を見守っていただけると幸いです💕 (2023年4月10日 11時) (レス) id: c201149121 (このIDを非表示/違反報告)
うつ(プロフ) - 真昼さん» そう言って頂けてとても嬉しです、！不定期更新ですが、気長にお待ちください🫶 (2023年4月10日 11時) (レス) id: c201149121 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - コメント失礼します。続編、おめでとうございますっ、また、お二人のお話を読むことが出来てとても幸せです😭♡ 作者様の仄暗さと甘ったるさの詰まった感情描写がとても美しくて好きです。これからも作者様のペースで更新のほど頑張ってください！！ (2023年4月1日 9時) (レス) id: 9f48da2d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うつ | 作成日時：2023年3月20日 9時
