【呪術廻戦】転生後、推しの妹になりました。

１２. ページ12

手招きをされたので宿儺の方に何の警戒もなく行くと、

「本当に変わった小娘だな。」

と言ってから反転術式を使ってくれた。
見事に怪我が治って凄いと言う思いと何故治してくれたのだろうと言う二つの疑問を抱いた。

『何で治してくれたの？』

と聞いてみると、

『ただの気まぐれだ。気にするな、A。」

と言って頭をポンポンと撫でた。
___え？呪いの王のあの宿儺に撫でられた！？

と撫でられた部分を手で触れて赤面をかましていると、

「クスッ、全く面白い小娘だ。」

と微笑していた。
わ、笑った________！？

「さて、小僧。もう終わったぞ。」










＿＿＿＿＿＿。











「終わったぞ、Aが待っておると言うのに。」

と少しキレ気味に対応しているが、
“物語と一緒”で悠仁は帰ってこなかった。
このまま帰ってこなきゃ伏黒事件は片付かない。

とヒヤヒヤしている時だった。

「はぁ....。このままあの伏黒恵を襲撃しに行こうかと迷ったが....。」

と考える仕草をし、私をチラッと見た後、

「俺は小僧が帰るまで此処で待とう。Aは先にヤツ(伏黒恵)の元へ戻れ。」

と言った。
え...今なんて.....。ゆーじが帰るまで待つ...？

そのとき原作が大幅に変わった様な気がした。
いいや、変わったんだ。
あの残虐な運命を一つだけだけど変えられたと思うと堪らなく嬉しくて涙が出てくる。

「...A？どうした、。」

と宿儺は呪いの王らしさなんて捨てたかの様に、
私に優しく対応してくれた。

『ううんっ...。何でもない！じゃぁ先に戻ってるね！』

と彼に背を向けたが、
一歩踏み出して足を止めてしまう。

「どうした、A。何かあったのか、。」

と聞かれた。
正直に言おう。
何故足が止まったのかを、それは....




『＿＿＿＿＿どうやって出ればいいかが分かんなくなっちゃった....。』




情け無いしこんな理由で足が止まっただなんて恥ずかしすぎるッ！！！！！！

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