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4話 初恋と距離感 ページ5

俺はあの後、自室を案内してもらい就寝した



そして俺は日の出前に日課の素振りを屯所裏で始めた





毎朝1000回を怠らずしていたが今日は先約がいた



『鯉登少尉、、、』
鯉登「ん、あぁ、Aではないか。
こんな朝早くからなにをしている?」
『こっちのセリフだ、、、
俺は毎朝素振りをしているから、そのためにここに来ただけだ』
鯉登「案外真面目なんだな」
『は、はぁ?!ま、真面目じゃないわ!』



俺は赤くなった顔を袖で隠しながら鯉登少尉を見た


鯉登少尉はシャツと上着を脱ぎ上裸で素振りを
していた
綺麗な筋肉はまるで彫刻のようだった




『お、俺は努力しないやつが強くなんかなれるわけが無いと思っている。
俺はあいつの隣に似合うような強さが欲しい。』
鯉登「あいつ、、、?」



握りしめた拳を見て俺は幼い頃を思い出した


喧嘩を売っても勝てなかった俺の友達
村の子供たちの中では1番の力持ちで綺麗な男子だった

男ながら恋をしてしまった男子

笑った顔がまるで太陽みたいなのに声は春風のように心地よくて暖かい男子



いつの間にか俺は鯉登少尉に話してしまった


『笑えるだろ。男なのに男に恋をして、、、
これでも初恋だったんだぜ?(笑』

俺は自傷的笑った




だが、鯉登少尉は笑わず俺を見つめていた

綺麗なその(こころ)





『なッ、なんだよッ!』
鯉登「いや、お前はまるで女子(おなご)のようだな」
『はぁ?!』



鯉登少尉がジリジリと俺に近づき俺は後退りをした

が後ろに壁がありこれ以上さがれない





鯉登「昨日、風呂場で見かけたが腰は細く体が薄い。筋肉はしっかりついているようだが細い腕だな」
『な、何言ってんだお前!ナメてn、んぅッ!』



腰を捕まれ「離せ」と言わんばかり抵抗していると
顎を無理矢理捕まれ顔を上へと向けさせられた


強引すぎる
そして、痛い



鯉登「まつ毛も長く鼻も高く小さい、、、
会った時から薄々思っていたが、お前本当に男か?」
『男だッ!』


鯉登少尉は顔を近づけたが彼は一般的に言う美形男子だった



まつ毛が触れてしまいそうな距離まで近づいてきた





俺は思わず目をつぶってしまった




鯉登「すまん、近づきすぎた。そろそろ戻ろう。」




鯉登少尉は俺から離れシャツと上着を着てスタスタと屯所の中へ入ってしまった




『距離感おかしすぎだろ、、あ、焦った、、、』


俺は赤くなった顔を朝の冷たい風で冷やしてから食堂へと向かった

5話 綺麗な男への思い→←3話 古傷が蘇る



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作者名:いてぃん x他1人 | 作成日時:2022年6月11日 23時

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