この世界で生き残るために【約束のネバーランド】【男主】 (ページ49)

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48.外ページ49

「......さて」

2人が出て行き扉が閉まったのを確認すると、ノーマンは口を開いた。

「今探るべきこと」

「「「「外」」」」

全員で指を差し合って声が揃った。

「内情は大方判ってる。6年探って充分に。
内情で大人の隙さえ突くことができれば...

ぶっちゃっけ塀は超えられる。

でも超えるだけじゃダメだ。その先がある」

「次は逃げ道の『下見』」

エマの言葉に俺らは頷いた。
ノーマンは3本の指を立てて計画をまとめる。

「改めて、この脱獄は段階が3つ。

①脱獄(塀を越える)
②逃走(無事に離れる)
③自立(安定した生活を築く)

そして現在この第1段階までの目処がたった。次は第2段階。

ここからは『外』だ。"追手をかわし、農園から無事に離れる"。そのための下見下調べ」

「まずは農園周辺(･･)の情報だ。
逃走ルート、食料の確保。
例えばこの農園が森の中にあるのか、砂漠の中にあるのか、その違いによっても持って出る物1つ変わってくる」

「気候的には、大分住みやすい地域だけどね」

北半球で四季もあるし、正直日本に似てる。

俺の言葉にエマも思い出したように言う。

「あ！砂漠ではないと思う。木の上から塀の向こう、森が見えた」

「だからそういうのしっかり確かめるの」

「てっ」

「いっ」

レイが呆れたようにエマを双眼鏡で小突いた。
そして、ついでと言わんばかりに俺も小突かれる。

え、なんで...解せぬ。

エマに双眼鏡を渡したレイをジト目で睨めば無視される。俺の扱い酷くね？
ちなみにエマは双眼鏡に夢中だった。

「昔手に入れた牧羊犬(うらぎり)のご褒美。

塀に登って『外』を見る。
ママとシスターの目を結んで無茶するならこっち(･･･)だ」

「今一度塀へ！明日以降早いうちに調べよう」

「うん！」

ノーマンとエマは意気込んだ。