26.シワ ページ27
「あのママを...あの
ノーマンは色々考え込んでいるようで、眉間にはシワが寄っていた。
「ノーマンそんな深く考えすぎない方がいい。
ほーら、眉間にシワ寄ってんぞ。やりすぎるとおじいちゃんになったら跡残るだろ?」
ノーマンの眉間をつつきながら笑ってやった。
始めはあっけらかんとした表情をしていた彼が、俺につつかれた場所を抑えて微笑んだ。
「ありがとう、A。
確かに、考えすぎてちょっとナーバスだったかも」
もう彼からさっきまでの険しい顔つきは消えていた。
「____でも、だったらそう怯ませるのも狙いなんじゃね?ママの。
“戦略において俺達より上”、“お見通し”、“諦めろ”
わざわざヒントをぶら下げたなら、恐らくそれを見せつけるため。
相手のペースに乗ってやるこたねぇだろ。
最後に逃げちまや勝ちなんだ、俺達のな。
ってわけで嘆いても敵を喜ばせるだけ、逆に喜んでやろうぜ」
やっぱりノーマンとレイの2人がいると考え方にも幅がでてくる。
エマだってそうだ。
「え?」
エマはレイの言うことが理解出来てない様子だった。
「
丁度 情報が欲しかった。その意味では悪くない」
もちろんシスターだって......ね。
「“タダでは負けない”」
「──ああ最後に勝つのは俺達だ」
4人で目を見合わせて笑った。
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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年5月9日 12時