22.呼出 ページ23
「地図の発行は2010年…か。考えてみたら現在地、このハウスがどこにあるのかもわかんないんだよね…正確には」
「太陽が南寄りに昇って見えるから"北半球"。
四季があるから"中緯度"のどっかかな」
「そんなレベル...」
わかっているのは北半球で四季がある...という情報だけ。
Aは伸びてきた前髪を手でいじりながら、前世で暮らしていた日本もそんな場所だったなぁと一人考えていた。
「カメラ、盗聴器のチェック。柵の先の確認。ロープの入手。ま、今の所概ね順調だろ。
次、どうする?」
「うん進度は悪くない。でも焦りすぎてママに気取られるのは悪手だ。____なら次は...」
Aがそこまで考え話した所で誰かに呼ばれる。
「レイ、ノーマン、エマ、Aー!」
その誰かはもちろん──
「ママの声だ」
エマの言葉を皮切りに4人でママの元へと向かった。
ママの方へと着くと、既にドンとギルダがいた。
「何?ママ」
「お手伝い、頼めるかしら?」
ママは時計、もとい発信器をわざとらしく見せびらかしながら笑った。
──
────
今回、話の区切り的に短かったですね
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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年5月9日 12時