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16.真実 ページ17

「門で何があった?」

「え?」

「だって明らかに様子おかしかったし、“間に合わなかった”のにお前ら手ぶら。何もねぇわけねぇだろ、吐け」

「この前の朝、2人とも顔が強ばってたし、コソコソしてたから何かあるんでしょ?」

レイとAの言うことは全て的を得ていた。

やっぱり頭良い。



「...助けてくれる?」



「「? おう/もちろん」」

ノーマンの言葉に2人は顔を見合わせて頷いてくれた。





そしてこの農園の真実を話した。








「鬼、農園...ママが鬼?......やばくね!?
! あっだから格子窓!」


のみこみ早っ!!!



「A...?」

Aは、何も言わずに俯いていた。


「.........そっか、今までの兄弟たちは全員...
それに、鬼が存在してるなんて──」

暫くして言葉を紡ぎだしたAの声は酷く震えていて...

下を向いていたからどんな表情をしているのかはわからなかったが、声色から凄く悲しんでいるのを感じた。



兄弟たちと仲のいいAからすればきっとこの事実は、大分堪えたのだろう。






「えっていうか超すんなり信じてくれてるけど...バカにしないの?」



「こんなタチの悪い冗談を2人がつくはずないからね」

A...!

「は?当然だろ。ノーマンがこんな間抜けな嘘つくかっての、“エマならともかく”」


信頼の差!?

17.そういう脱獄→←15.話す



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作者名:ルノチキ | 作成日時:2021年5月9日 12時

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