この世界で生き残るために【約束のネバーランド】【男主】 (ページ14)

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13.日常ページ14

エマが昨日の夜ハウスの真実を知って身が入っていないのか、今日はやけに俺に着替えなどを頼んでくる子供たちが多い気がする。

「A髪結んで！」

「靴紐解けちゃった〜」

「A〜ジャスパーがまだ寝てるーー！」

四方八方から声が聞こえ、俺の服を引っ張ってる子までいる。

手伝うのが全然間に合わない。

この調子じゃ朝ごはんの準備は厳しいかもな。

「A、私も手伝うよ！」

「ギルダ！いいの？」

扉を開けてやってきたのはギルダだった。

お互い子供たちの世話は慣れているのでテキパキと進めていく。

「本当に助かったよ。ギルダは偉いな」

「Aこそ、毎日大変でしょ？少しでも負担を減らせたらなって」

ギルダは周りの子供たちを本当によく見ている。

「いつもありがとうな」

ギルダは嬉しそうに笑った。

そして、ギルダが手伝ってくれたからギリギリで準備に間に合うことができた。

食堂で見たエマの顔は強ばっていたが、対照に俺は二度寝を決めたお陰で元気いっぱいだった。

今日はやることが多そうだ。

勉強したり読み聞かせしたりといつもよりほんの少し忙しかったが、特に何事もなく一日を終えた。

強いて言うなら...

ママに門に行ったか、誰かが門に行くのを見たのかどうかを聞かれたこと。

そしてもう一つ

コニーとのお別れの日、エマとノーマンが帰ってきた後の話をレイがしてきた。

2人がリトルバーニーを持っていなかった、だとか何とか。

どちらも上手く躱したと思う...たぶん。