この世界で生き残るために【約束のネバーランド】【男主】 (ページ2)

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1.原作開始の朝ページ2

ぴったり6時。

ハウスの朝は鐘の音で始まる。

「みんな起きてー！朝ごはん遅れるよー！」

そんなエマの明るい声で皆は起きる。

「待て待てーい！」
「待た〜ん」

朝から元気な奴らだな、俺も準備しないと。

「ほらー、朝だぞ。ジャスパーも起きろ」
ジャスパーの体を揺すってやると、目を擦りながら起き上がる。

エマの声でも起きない子たちは俺が起こすのが習慣となっている。

「A〜髪やってー」
トテトテと俺の方にやってきたのは4歳のマーニャ

「はいはい、今日はどんな髪型にする？」
編み込みして〜。なんて呑気な声で難しいことを要求してくる。

もう慣れたけど

ここでの生活も約10年

もう最年長になっていた

前世も入れると何歳だ...？
そこまでで考えるのをやめた。
歳なんて気にするのはやめよう、うん。

ハウスには39人の兄弟がいる。

年少者の世話も終わったし、今は朝ごはんの準備を手伝っている。

「ほっはよー！ノーマン、レイ、A！」
ドタバタという足音と共にやってきたエマ

「おはようエマ」
「エマおはよ」
「ほはよー(････)、エマ」

挨拶をして俺はまた準備に戻る。

「元気だねぇ、まだ朝ごはん前なのに」

「お前歳いくつだ？5歳？」

「3人と同じ11歳！！こんなだけど！」

「レイの意地悪～」

「クスッ」

「ママまで！」

「エマ、こっち手伝って」

「ママぁ...もっかい入ってくるところからやり直す～！」

「なんで～？私は好きよ？エマのそういう所」

「中身5歳のとこ！？」

「家族全員を大切に思っているところ」

「...ありがとう」

朝ごはんを机に並べ終え、自分の席に着く。
ちなみに俺の席はノーマンの右隣、正面にエマがいる。

カランカラン

「時間通りね」

ママが鐘を鳴らしてそう言った。

食事の挨拶
みんな手を組んで心を込める。

手を組んでのいただきますも前世の記憶からか、気を抜くと手を合わせる合掌のようにしてしまいそうになる。

...実際何回かやらかしたのはここだけの話だ。

「「「「いただきます」」」」

ここまでで皆さんお察しの通り、今日はコニーが出荷される原作開始日だ。