3.下らぬ分岐トーク ページ3
*
「あ。ナツメ。アヤメさん。」
青いチェック柄の包みを片手に持って、私たちの座っている広場の机横に立った男子生徒…そう、トウマ
「あ、トウマ。おはよう…?なのかな。」
「トウマ君もお昼食べに来たの?」
「うん。二人が此処に居るって聞いたから…良いかな?」
「どーぞどーぞ。」
トウマは私達の座っている場所の真ん中に腰掛けた、丁度皆の居る位置を結べば三角形の形になる様な感じで。
彼もまた包みを開いて弁当の蓋を開け、同じタイミングにチラッとアヤメの弁当を見やった
「わぁ…可愛いね、アヤメさんのお弁当」
「そうかな?」
トウマが少し羨ましそうに彼女のお弁当を覗き込むが、彼の物の蓋が少しだけ開いた時に見えたその中身も大したものだった。
言えばもうアヤメさんと同じぐらい。
「トウマ君のも凄いね、いつもは誰に作って貰ってるの?」
「あぁ…、これ。僕の手作りなんだ」
…女子力。そしてマジインスタ映え。
何だろう。私だけこの中でなんか置いていかれてる?
「トウマ君は他に何が作れるの?」
「えっと…卵料理はコンプリートしたし、ハンバーグとかカレーとかサラダとか…」
あらまあレパートリーも豊富でいらっしゃる…。
「でも、まだナビを見ながらじゃないと作れないのもあって。」
「それだけでも充分だと思うけど…ところでそのナビって何?」
アヤメも気になる感満載の眼でトウマを見詰める
「ほら、ずっと昔のゲーム機で出たやつ。『話す!美味しい料理ナビ!』だったかな…」
「あ、それお父さんが持ってる。バグがすごいからってなんか記念に持ってるんだって」
…下らない所から話が生まれ、それがよく弾む。意外とこの連鎖が楽しいので、私たちは友達を辞めようなどと考えたことがない
12人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しのダレカ - 紅白巫女w (2020年4月22日 19時) (レス) id: 6bf8819783 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 寝高麗☆トラジローさん» コメントありがとうございます、ご指摘いただいた件ですが、改めて調べてみたところ、さくら元町の所在は東京との事でした。人の間違いを指摘できる立場でもないのに…申し訳ございません。また何か小説内での誤字や誤植がございましたらご指摘頂けると幸いです。 (2019年5月26日 19時) (レス) id: d51802be4f (このIDを非表示/違反報告)
寝高麗☆トラジロー - あれ?妖怪ウォッチの舞台って《東京》じゃなくて《九州》じゃなかったでしたっけ? (2019年5月26日 18時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
#チョコラーメン - 雪葉さん» コメントと閲覧ありがとうございます、そして返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません…。雪葉様から頂いた「!」マークを気力にして頑張って行きたいと思っていますので、今後ともこの小説を宜しくお願い致します (2019年3月10日 16時) (レス) id: 5d2ed15dfa (このIDを非表示/違反報告)
雪葉 - 更新楽しみにしています!頑張ってください! (2019年3月3日 17時) (レス) id: 3c70fe5d70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:#チョコラーメン | 作成日時:2019年3月2日 22時