一 週 間 お 試 し 彼 氏。【竈門炭治郎】

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メールを読んだ後、玄関へ向かう。

そう言えばどんな人が彼氏になるんだろうか。ヤクザとか、奴 隷扱いしてくる人は嫌だな……。そう思いながら、玄関の鍵を開ける。





「どうも、はじめまして！」

「…えっ……。」


玄関の前に居たのは、赤い髪色の格好良い男の人だった。相手は可愛らしい笑顔でニコリと微笑んで居るが、私はそれどころではない。


(い、イケメン…!？マジで!？)



内心はとても乱れて、まともな会話をするにも一日かかるだろう。…多分。

取り敢えずこのまま玄関で話す訳にはいかないので、彼を中に入れ、お茶を用意した。もちろん緑茶である。



「うわぁ、このお茶とても美味しいですね！」

「え？あ、ありがとうございます！！」


お茶の淹れ方が良かったのかな？と思いながら少し熱い頬を触る。イケメンに褒められたら誰だって照れるさ…!



「えと、私鈴木Aと言います！一週間よろしくお願いします！」

「俺は竈門炭治郎です！これから一週間、お願いします！」


ギュッ、と手を握り合う。見つめ合って数秒、二人同時に手を離した。初対面ではじめましてなのに何で握り合いながらニコニコしてんだ私ぃ！！

恥ずかしくて穴に潜りたくなってきたよ…！


(というか…)


彼、竈門くんも照れてたけど、こういうの初めてだったりするのかなぁ…？目の前で熱くなった頬を風で仰ぐ様に手を上下に動かしている彼をジッと見つめてみる。


「…っ！」

「…！」

目が合った瞬間そらされた。間違いない…こういうの、初めての子だ…！


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