きゅう ページ10
暫くして与謝野先生が医務室から出てきた
「与謝野先生!一茶は!?」
「大丈夫だよ、今は落ち着いてる」
良かった。一茶が倒れた時私の中の何かが崩れたような気がした
「診断結果は後で教えるよ、取り敢えず今はそばにいてあげな」
「はい/うん」
私と乱歩さんはまっさきに医務室に向かった
真っ白なベットに眠っているのは、私の天使。
大好きな一茶だ
「一茶……」
隣の乱歩さんはもう今にも泣きそう
「乱歩さん取り敢えず座りましょう」
そう言うと乱歩さんは椅子に座った、私もその隣に座り一茶の手を握る
乱歩さんはベットに伏せている
『ん、んぅ』
「「一茶!」」
何時間だっただろうか、一茶が目を覚ました
「お兄ちゃんに乱歩さんまで」
「一茶のバカ!何でこんなんんになるまで気づかないのさ!僕心配したんだよ!?心臓に悪いからやめてよ!?」
「そうだよ、もう私を1人にしないでおくれ」
私と乱歩さんの声でみんなも一茶が目を覚ましたことが分かったようで医務室に騒がしく入ってくる
「大丈夫ですの?ナオミ心配したんですのよ……」
「目を覚ましてよかった」
「肝が冷えたぞ」
「一茶さん……」
みんな思い思いの言葉をかける
「もう全然大丈夫ですよ!私元気です」
一茶もそれに応える
「一茶、あんたに話があるんだよ。乱歩さんと太宰も居た方がいい」
「なら、おれたちはいないほうがいいですね。他のものは書類整理に戻るように」
国木田くんの配慮で今部屋にいるのは4人だけになった。さっきとは打って変わって静かだ
「それで与謝野先生話とは」
話を切り出したのは私だった
「あぁ、少しいいにくいんだけどね」
与謝野女医は少し間を開けてまた話し出した
「まず、一茶。ちょっと重い病気にかかってる。」
「え?」
「一茶がかかった病気は月に3、4回発作が起こりさっき見たいな状態になる。でも、いくら運動したって、ご飯を食べたって発作の原因にも病気の進行にも繋がらないというまぁチート病だよ」
与謝野女医は私達にも分かるよう簡単に説明してくれた
「問題はここからだ、発作の時に飲む薬はあってもまだ治療方が見つかっていない。それと…………一茶の年でこの病気にかかった子は最高でも3年以上生きられた例がない」
「嘘……」
一茶は泣きだし、乱歩さんは瞳を見開いている
私は言うとただ、一茶を抱きしめることしか出来なかった
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美紀 - 文スト大好きです最高です (2018年12月28日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
鞠 - とても面白いですね!あと、わざとだったら御免なさいですが、「じゅういち」の時、「じゅうちい」になってました。 更新頑張って下さいね! (2018年9月29日 17時) (レス) id: f6647eb9c3 (このIDを非表示/違反報告)
issu(プロフ) - 夏姫さん!ありがとうございます!更新頑張りますね! (2018年8月22日 22時) (レス) id: 9f68ff9d03 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - 続き楽しみにしてますとても面白いので頑張ってください! (2018年8月21日 21時) (レス) id: d39e30b99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪見だいふく | 作成日時:2018年8月20日 15時