有名になりたい、愛のために。

二、有名になりたい、愛のために。 ページ2

設立者Ｂは、葛藤している。

おちゃらけてばかり、遊んでばかりの人間が。
一人になると眉一つ動かさず、じっと考え込むのだ。

愛を、世界中に広げるにはどうしたらいいのか。

まず、世界に向けて発信しなければならない。
そしてこれは、占いツクールという手段によって解決した。

次は広めること。
これはできていない。

愛を広めるにも、知名度は必要なのだ。
それなら、どうするか。

設立者Ｂは、葛藤している。
少しだとしても、信念から外れるようなことはしたくない、と。

知名度を上げるには、何が必要なんだ？

やはり、
hit
星
フォロワー
による、ランクインに委ねられるだろう。

そこで、たくさんの殿堂入り作品、人気作品を見てきた。
例外もあるが、作品提供の対価として星やコメントを求めるものが多く感じた。
砕けた口調で、愛らしい顔文字、ギャグ要素が沢山あった。

設立者Ｂは、迷った。
信念と、知名度向上の狭間で、揺れに揺れた。

設立者は愛に対価を求めたくなかった。
砕けた口調は、どうがんばってもぎこちなかった。

現代人らしくもなく、顔文字も、流行り廃りもわからない。
ギャグなんて、もってのほかで。

したいこととは裏腹に、出来ることはほとんどなかった。
あまりにもニーズに応えられない。

ニーズではなければ、求められない。
求められなければ、広まらない。
広まらなければ、愛は伝わらない。

有名になりたい。
愛のために。

設立者Ｂは、ただただもがいた。
心をかきむしって、最善を考え続けた。

わからなかった。
苦肉の策で、大己貴に助けを求めた。

彼は言った。
「わからないなら、聞いてみてはどうですか？」

設立者Ｂは葛藤し、叫ぶ。
遠い宇宙の彼方で。

「有名になりたい、愛のために！」

ねえ、A様。
設立者Ｂはどうしたらいいと思いますか。

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