す ページ10
「あなたに会って、嬉しい記憶も蘇ったと同時に、悲しい記憶まで蘇ったんです。
だから、入学式の日泣いてしまった……貴方が知りたかったのは、そういうことです。
私はもう明日から学校に行きません。転学します。
それか気持ち悪いなら私はこのまま死にます。
光太郎さんとの記憶を胸に」
「そんなこと言うな！！」
「！」
びりびりと来る怒声を上げて木兎さんは肩を震わせた。
そして、私に向かってずんずんと歩いてきてそのまま抱きしめた。
振りほどこうにも無理だ。そんなのはすぐに理解した。
「そんなこと……言うなよ……！」
「……木兎さん、泣いているんですか？」
大粒の涙が、私に降りかかってくる。
あぁ、本当になんでこんなにもそっくりなんだろう。
彼に重ねたくない。重ねたくないのに。
「来世は他人でありたいとか、言うなよ！俺だったら、来世でも恋人でいたいとか、思うよ……。
だからその、光太郎さんはお前に最後愛してるって言ったんじゃないのかよ！！
俺は……この場所に来て、この話を聞いても、全然思い出せない。
だけど、光太郎さんの気持ち、俺分かる。
俺だったら、今、一緒にいれてよかったなって思う！！」
「……！」
抱きしめられているとき、視界には大きな彼の肩と、昔一緒に暮らした家が見えた。
家に、白い靄が見える。はっきりしてきて、それは光太郎さんなんだと分かった。
光太郎さんは、私に優しく微笑んでくれる。
あぁ、あぁ、私はなんてひどいことを。
「ごめんなさい……ごめんなさい……！」
他人でなんていたくなかった。
本当はもっと一緒にいたかった。
これからも、楽しい話をして、また一緒に笑って。
光太郎さんごめんなさい。私は貴方を愛していた。
来世にうまれ変わっても、愛していました。
愛せて、本当に良かった……。
光太郎さんは、いつもの優しい笑みを浮かべて白い靄になりやがては消えた。
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いすだ(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！大丈夫です！初見はどうしても「ん？」と思ってしまいますよね。ぜひ内容を見てください〜！ (2022年5月4日 12時) (
レス) id: b562ecc021 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 間違えました、wごめんなさい。内容読んでなかったので、適当なことを言ってしまって…あ、↓の間違いは見なかったことにしてください、wwwほんとにごめんなさい (2022年5月4日 12時) (レス) id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - あ、すみません、内容四でなく (2022年5月4日 12時) (レス) @page13 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - あの、雰囲気ぶち壊すんですけど、題名間違ってません？ (2022年5月4日 12時) (レス) id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
蝶華 - 感動しました(＞＜)これからも頑張って下さい！！ (2020年4月29日 18時) (レス) id: 05b32a56ac (このIDを非表示/違反報告)
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