体育館裏で愚痴をぶちまける。５【青葉城西】

タイミングって、重要よね〜。（桃井か○り風） ページ38

「ちょーっとラブラブしている所申し訳ないですね〜。」


『お、かあさ…！』



タイミングって重要よねー！タイミング！！



「えっと、松川君？」


「あ、はい。」


「Aとは、どういう関係？」



ニコニコの笑顔でそういうお母さん。おいマミー！

だけど、お母さんはスイッチを切っている。家では常にスイッチ切っているけど、人前に、しかも会ったばかりの松川パイセンに切ったのだ。



「…俺とAは、恋人です。」


『！ちょ…！』


「うふふ、やっぱりそうなのね！いい彼氏じゃない〜。A。」



いやいや！もうそういうのやめて！！そう言おうとしても、声が出なかった。



「A、私の言ったことになったでしょ。あ、これおかゆ置いとくわね〜。」



40代後半とはいえない、ウィンクをしたお母さんは、そのまま部屋を出て行った。



「お母さんが言ったことって、何？」



お母さんが言ったこと…。



＿＿「あらそう、ならその先輩どちらかがAの夫になるのね。」



松川パイセンと、花巻パイセンに、愚痴ったよーって話をした後に言ったお母さんの言葉。

…ホントだー！！夫じゃないけど…ホントだー！！！！

本当にその通りになりました…はい…。



「え、何？」


『今は…ちょっと…。』


「あ、飯が優先か。」



そこまで私食い意地張っていないです！

すると、おかゆをフーフーとしはじめた松川パイセン。え、これはまさかのあーんってやつですか！？

そんなことを思っていると、松川パイセンはぱくりと食べた。え、食べた！？



「お、やっぱり卵焼き以外もおいしいのな。」


『！…！』



言葉になりません。それは私が食べたかったのです！



「わりいわりい、ちゃんと食わせてやるって。」



ケタケタ笑う松川パイセン。「ほら、あーん。」といったので、口を開けて素直に食べる。

…上手いです！さすがマミー！



「お前のお母さんは作るの上手いのにお前は手ばっかり怪我するのなー。」



そのこと忘れてたのに言わないでくれる！？

とりま食欲あってよかったです。

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