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会場について、それぞれ自分の荷物を持って中に入る。

バレーのことをこの一年で色々調べていたから、どこの高校のどの選手か、だいぶ分かるようになった。



「……若利君」


「佐久早か」



会場の少し影になっているところから出てきたのは、佐久早君だった。

去年よりもやっぱり身長が伸びている。それに、ガタイもよくなっている……。

若利君と一緒に3本の指に入っている彼。一学年下とはいえ、なめてかかってはいけない。



「あ、彼女さん……まだ付き合っているの」


「あぁ」


「長続きしているようで何より……じゃ」



それだけを確認したかったのだろうか。佐久早君はマスクをして、人混みから逃れるようにスルスルといなくなった。



「なんだったんだ……?」


「佐久早はあぁいうやつだ」


「あ、おーい!」



ブンブンと手を振ってやってきたのは、木兎君。そしてその荷物を持っている赤葦君が後ろからついてきた。

ちょっと若利君の眉間にシワがよる。



「よぉ、牛島!」


「木兎か、それと……赤葦だったな」


「お久しぶりです。といっても、半年前ですね」


「赤葦君、ひさしぶり。木兎君も、相変わらずで」



ピョンピョンと元気よく跳ねている。



「今回は負けねぇからな!」


「今回も勝つ」


「マネージャーちゃん、じゃあね!」


「う、うん」


「木兎さん、待ってください」



赤葦君はぺこりとお辞儀をして、木兎君を追いかけていった。

……嵐みたいだ。



「あれ、白鳥沢おるやん!」


「……若利君、すごい今日はいろんな人に会うね」


「そうだな」


作り笑いのような、不気味な笑みを浮かべてやってきたのは、稲荷崎高校の人たちだった。

去年の春高、私たちが3セットマッチで負けた相手。

忘れてなどはいない。

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設定タグ:ハイキュー , 白鳥沢 , 牛島若利   
作品ジャンル:アニメ
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sally(プロフ) - 初コメ失礼します!!!以前からずっと更新の度に読ませていただいてます。牛若が好きで読み始めたのですがほんとに好きです…。着信音ほら貝で出陣が個人的にめちゃめちゃツボだったのでついコメントしちゃいました笑これからもひっそり応援させていただきます! (2020年4月25日 18時) (レス) id: e30a41127b (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - コハクさん» コメントありがとうございます!最近小説を書くのが楽しくてつい沢山更新しちゃいます笑今週末、続編が出ますのでそちらでもよろしくお願いします! (2020年4月22日 12時) (レス) id: 3712830079 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 更新頻度が高くて嬉しいです泣いすださんの作品大好きです!応援してます! (2020年4月21日 13時) (レス) id: 204a8dc5ce (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 中村千尋さん» いつもコメントありがとうございます!ついに原作に入りましたが、全く終わる目処はたってませんwこれからも宜しくお願い致します! (2019年12月1日 10時) (レス) id: 8d99caffe6 (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - うおおおお!原作のあのシーンに入った!!いつも楽しませてもらってます (2019年11月29日 0時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2019年7月6日 17時

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