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「おーい、A!」



彼らを送り届けた後に、若利君のもとに戻ろうと踵を返した。

でも、英太君に呼び止められて振り返ると、ロードワークから帰ってくるみんなの姿があった。

あとちょっと遅かったら、もっとめんどくさいことになっていたな……よかった。



「そんなところにいて、どうしたんだ?」


「ううん!なんでもない。タオルとドリンクすぐに持ってくるね」



すぐに戻って、ドリンクとタオルを皆に渡す。

そのあとは走った後のストレッチを個人でやってもらっている。

そんなチームメイトには目もくれず、若利君は靴紐を締めていた。



「……牛島さん!」



ぜぇはぁと、息を切らしてきたのは、工君だった。

右手にドリンクボトル、左手にタオルを持っているけど、汗を拭いていない。



「今は負けてますけど、足の速さとかエースの資質と関係ないですから!

まぁすぐに追い越す予定ですけど!」



「そうか、彼らは着いてきたがな」



そういうと、靴紐を結び終えてコートに歩き出す。



「え、ちょっ……彼らって誰ですか?」



きょろきょろとあたりを見渡す工君。

このメンバーじゃないけどな……。

その様子を見ていた覚君は、けらけら笑っている。



「若利君についていけるなんて野良犬くらいでしょー」


「犬ですか!?」



でも、若利君は全く話を聞いていない。

耳を澄まして聞いてみる。



「コンクリート出身、日向翔陽、影山飛雄……」


「!」



その顔は、にやけているのではなく、笑っている。

ただ、不気味に……怖いと思ってしまった。

捕食者を見つけた肉食獣みたいだ。



「若利、君」


「なんだ」



声をかければ、いつもの若利君だ。よかった……。

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設定タグ:ハイキュー , 白鳥沢 , 牛島若利   
作品ジャンル:アニメ
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sally(プロフ) - 初コメ失礼します!!!以前からずっと更新の度に読ませていただいてます。牛若が好きで読み始めたのですがほんとに好きです…。着信音ほら貝で出陣が個人的にめちゃめちゃツボだったのでついコメントしちゃいました笑これからもひっそり応援させていただきます! (2020年4月25日 18時) (レス) id: e30a41127b (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - コハクさん» コメントありがとうございます!最近小説を書くのが楽しくてつい沢山更新しちゃいます笑今週末、続編が出ますのでそちらでもよろしくお願いします! (2020年4月22日 12時) (レス) id: 3712830079 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - 更新頻度が高くて嬉しいです泣いすださんの作品大好きです!応援してます! (2020年4月21日 13時) (レス) id: 204a8dc5ce (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 中村千尋さん» いつもコメントありがとうございます!ついに原作に入りましたが、全く終わる目処はたってませんwこれからも宜しくお願い致します! (2019年12月1日 10時) (レス) id: 8d99caffe6 (このIDを非表示/違反報告)
中村千尋(プロフ) - うおおおお!原作のあのシーンに入った!!いつも楽しませてもらってます (2019年11月29日 0時) (レス) id: a991a170a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:欲はない。  
作成日時:2019年7月6日 17時

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