応援するのは君の心！【佐久早聖臣】 (ページ18)

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おめでとさん。ページ18

佐久早side

「さくさく～！」
　

告白が成功した後。俺とAは、いつも通りの日常に戻っていった。

Aは彼氏がいるということを隠している。

多分、俺がそういうの嫌いなことを知っているから。

「なに」

「さくさく、ノート見せて！」

「……チッ」

「ありがと～！」

「まだ何も言ってない」

これもいつもの日常。

ただ、Aは俺と一緒にいるといつもより……声のトーンが上がっている気がする。

「さくさく」

「なに、もうちょっと待っ……」

「あとで帰り、ね」

「！」

机の中を探るために体を低くしていると、Aはそれに合わせるように体を屈んできて耳元に囁いてきた。

俺の手に持っていたノートをかっさらうように取って「ありがと～！」と戻っていく。

「……あらら、佐久早くん、もしかして」

「うるさい古森」

「耳、真っ赤だよ」

「……」

「とりまおめでとさん」

古森は俺の肩に手をポンと置いてきたけど、俺は急いでそれを振り払った。

「くそっ……」

俺の幼馴染は厄介すぎる。