応援するのは君の心！【佐久早聖臣】 (ページ2)

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震える窓。ページ2

佐久早side

「さくさく！」

教室に響く、甲高い声。少し古い校舎の窓はびりびりと震えている。

「……うるさい。もう少し声を抑えられないの」

「あっ、ごめん！東京代表おめでとう！」

東京代表決定戦があった次の日。

他クラスの教室であるにもかかわらず、佐原はずんずんと俺の席に向かってくる。

「それ電話でも聞いた」

「何度も言いたいんだ！嬉しいことだからね！」

朝から上機嫌でうるさい。こっちは筋肉痛だってのに。

「いやぁ、Aの応援のおかげで勝てたよ！なぁ佐久早」

うるさい奴第2号が来た……。古森がひょこっと佐原の横に立つ。

「IHで優勝したのも私のおかげだからね！」

「はい、じゃあそういうことで」

「冷たいぞさくさく！」

「さくさくっていうのやめて」

「そのやり取り何度目だよ！」

俺たちは幼馴染だ。従兄弟の古森と、小学生のころから一緒の佐原。

きっかけは小学生のバレーチーム。昔から、いつもうるさかった。