焦り。 ページ31
「足に接着剤でもついてんのか、コノヤロー！！拾えるボールだろうが！！
向こうの変なリズムに乗っちゃってんじゃねえ！！取れるセットだぞ！」
今日は接着剤バージョンか……とりもちとかもあるけど、アタシは重りバージョンが好きだけど。
うぅ、耳も胸も痛い……。
『ごめんなさい、アタシがあそこちゃんと打てていれば……』
「気にしないでヨ〜！」
「てか珍しいな、お前がそんなにしょげるなんて」
焦りが出る。この試合が、最後の試合になんてさせたくない。
まだ若と、英太ちゃんたちと、まだまだ……！
「A」
『！わ、か』
「大丈夫だ」
あぁ、その一言だけで、どれほど救われただろう。
息が止まる。心臓が、酸素を欲しているからドキドキしている。
『えぇ』
だってアタシは目立つのが大好き。
かっこいいことが大好き。
常に貪欲、そして華麗に。
一瞬で落ち着けた。
皆も少し不安げだったが、その一言で微笑む。
「不甲斐ない試合やったらこっから学校まで走って帰らせっからな！」
「俺ら1年の時マジでやったから。3年の引退試合で」
「うぎ！？」
覚ちゃんが工ちゃんに耳打ちする。
あー、あれはボロボロだったのに、無理やり走って体がバキバキだったやつね。
今でも辛いのに、もしこれで走るってなったら最悪だわ。
「お前たちがお前たちであること、勝つ理由なんてそれだけだ。
俺が自身持って選んだメンバーだからな！」
アタシたちは、ただまっすぐ頷くだけだった。
ホイッスルが鳴りアタシたちは自分の位置に着く。
初手サーブは工ちゃんから。
『頼んだわよ〜工ちゃん！』
「次期エース！」
「ハイ！！」
最終セットが始まった。
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Nagi(プロフ) - 大好きですっ！！！ (2021年10月24日 1時) (
レス) @page49 id: 974074d1dc (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - すごく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - クロネコさん» コメントありがとうございます！ハマってくれてうれしいです！！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます！オネェ男子最高です……作者様の紹介ありがとうございます。今度見てみますね！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！ハマりました！！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
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