期待してるわよ〜。 ページ4
賢ちゃんのあげたボールを走って真っすぐ打つ。
うん、ボールが手に吸い付くような感じ。
『賢ちゃん、アタシ今日すっごく気分がいいわ！』
「分かりました」
「何点くらい〜？」
『う〜ん、100点かしら』
「そこは120点って言いなよ〜！」
覚ちゃんも機嫌がよさそう。
いつもの試合だったら、「つまんなーい」とか言っているけど……。
面白おかしいことを、きっと烏野はしてくれるはずだわ。
と思っていると。
ネットに向かい走り込み、高く飛び上がる翔ちゃん。
同時に飛雄もジャンプして、手元に素早くトスをした。
ネットギリギリのラインで相手コートに打ち落されたスパイク。
あら……ちょっと進化しすぎじゃない？
前まで目も開けられていなかった子が、こんなにも成長するなんて。
「あのチビ、真下に打ちやがった！」
「つーか速っ！今セッター触った！？」
英太ちゃんと覚ちゃんは興奮気味に言う。
「今回、青城が来なくて驚いたけど……面白いじゃん、烏野！」
「そうだな」
皆が逸っていく気持ちもわかる。
青城に勝ったチームだけど、それがまぐれじゃないといいわね。
「誰が来たって、力でねじ伏せればいいだけです！」
「大口はもっと実力つけてから叩けよ」
工ちゃんが大きな声で叫ぶけど、横から賢ちゃんが淡々という。
ちょっとムッとしているけど言い返さない。
「まぁまぁ！相変わらずいうことと前髪がかっこいいね、工は！」
『そうね〜！それでこそ、白鳥沢の次期エース！』
「ありがとうございます！」
「そうやって甘やかすのよくないと思いますよ」
もう！うちの二年生はなんでこんなにも冷静なのかしら！
『太一、あなた緊張しているんじゃない？』
「していません」
「期待してんだよー！なんたって一年で、うちのレギュラーで、エースになる男なんだからー！」
「期待に応えます！うおおおお！！」
とんでもない素直ボーイね。
そんな工ちゃんを見て、3年生は微笑ましく見守る。
「そーねー頑張れ、未来のエース」
「つけあがるからやめてください」
なんか、親と祖父母の会話みたいね。
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Nagi(プロフ) - 大好きですっ！！！ (2021年10月24日 1時) (
レス) @page49 id: 974074d1dc (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - すごく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - クロネコさん» コメントありがとうございます！ハマってくれてうれしいです！！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます！オネェ男子最高です……作者様の紹介ありがとうございます。今度見てみますね！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！ハマりました！！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
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