雑食ブロック。 ページ27
よしよし、調子も戻ってきているようで大丈夫ね。
勝負は点を取って取り返しの繰り返し。
烏野は、もう一度勝負に仕掛けてくる。
シンクロ攻撃……何度もDVDで見たところだわ。
リードブロックにしたとしても、間に合わない可能性だってある。
アタシは後衛にいるからブロックに飛べないけど……スパイクに備えるしかないのがもどかしい。
レフトからの大砲。そこに太一が食らいつく。
旭のスパイクを、ドシャットしたのだ。
うちのMBは優秀だこと。
『すごいじゃない！太一！』
「今のは可能性を消したってだけですから」
全く、覚ちゃんの後輩としてふさわしい限りだわ。
「あなたの後輩でもありますけどね」
『ちょっと！心読まないでくれる！？』
相変わらず好調なアタシ。
まぁ、サーブとかは狙われて入るんだけどっ！
若のスパイクでボールはブロックアウトで点が入ると思った。
だけどそこには旭が。
そこまで読んでいるなんて、思わないじゃない。
「田中ラスト！」
「下がれ下がれ！」
アタシは一歩だけ下がる。
だけど、一人だけ。
「下がんないよん」
坊主君のスパイクを、ドシャットで落とす。
「ミラクルボーイ……SA！TO！RI！！」
『きゃああ！凄いじゃない覚ちゃん！よく止めたわね！』
「あんな体勢じゃブロックを見る余裕なんてない。
そしてしばしばスパイカーは、これから打とうと思っている場所へ視線をやる」
ルンルンという感じで戻っていく覚ちゃん。
それで打ってくるコースの見当をつけたのね。
でもあの五番は、あんな体勢にも関わらず意図したコースに打ったってことね……。
ソワソワとしているのは、工ちゃんだ。
「止めろよ？」
冷たい氷のような視線で言ったのは賢ちゃん。
あぁ、ミラクルボーイをやりたかったのね……。
翔ちゃんに振り回されるとは……。→←ミラクルエース工ちゃん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 876人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nagi(プロフ) - 大好きですっ！！！ (2021年10月24日 1時) (
レス) @page49 id: 974074d1dc (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - すごく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - クロネコさん» コメントありがとうございます！ハマってくれてうれしいです！！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます！オネェ男子最高です……作者様の紹介ありがとうございます。今度見てみますね！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！ハマりました！！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
