120点の男。 ページ11
「小野さん！」
ふわっと上がった賢ちゃんのトスをスパイクする。
だけどそれは飛雄にブロックされてしまった。
「ワンチ！！」
また斜めに飛ぶ翔ちゃん。
だけどそれは覚ちゃんによってドシャットをされた。
着地した覚ちゃんはゆっくりと猫背の体を起こしていく。
そして挑発気味に、変人コンビに向かって言った。
「若利君を倒したければ俺を倒してからいけ〜……ってな」
ゲス・モンスターが、動き出す……！
「ちょっと〜！ワンチ取られてんのっ！！」
『そのおかげでゲスブロックできたでしょ！』
サーブのボールを受け取りながらぎゃんぎゃんと叫ぶアタシたちを、隼人がこらっ！と言って止める。
……うん、まだ強打でいいわね。
今だけは覚ちゃんに任せちゃおうかしら。
サーブ許可の笛が鳴り、ふわっとボールを上げる。
若ほどではないけど……強気で行くわよ！
そのボールは大地に取られてしまう。
もー！毎回とるわね！
「ブロックはさ、止める技術じゃないよ。
……工、ストレート絞めて」
工ちゃんにすぐ指示を出して、ストレートを締めさせる。
わざとクロス側を開けておいて、打った瞬間、叩き落した。
「叩き落す技術だよ」
『2連続ー！！』
「ノッてきたあ〜！！」
覚ちゃんのエンジンがかかってきたわね！
「A！もう一本！」
またサーブを強打にするけどそれも大地に取られる。
『もー！あの主将かっこいい顔しているしレシーブうまいし腹立つっ！』
「それは腹立つ要素なんですか？」
太一にツッコまれる。
相手のコートでは、飛雄が視線誘導を入れたりしているけど。
覚にはそれは通じない。
「甘ぇわ」
翔ちゃんのスパイクをまたドシャットを決める。
「はああああ……今日の俺、120点……！」
歓声がさらに大きく上がる。
あぁ、なんて気持ちよさそうなんだろう。
『羨ましい……！』
味方のチームに嫉妬する日が来るなんて！
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Nagi(プロフ) - 大好きですっ！！！ (2021年10月24日 1時) (
レス) @page49 id: 974074d1dc (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - すごく面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 44c29d146e (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - クロネコさん» コメントありがとうございます！ハマってくれてうれしいです！！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます！オネェ男子最高です……作者様の紹介ありがとうございます。今度見てみますね！ (2019年10月17日 23時) (レス) id: f860ac395f (このIDを非表示/違反報告)
クロネコ - とても面白かったです！！ハマりました！！ (2019年10月17日 20時) (レス) id: ba8b81f396 (このIDを非表示/違反報告)
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