体育館裏で愚痴をぶちまける。４【青葉城西】

誰よりも。 ページ6

『私は、ずっと松川パイセンのこと、うざいと思ってました！！』


「……は？」


『最初なんか最悪ですよ！舌打ち聞かれた後に、まさか保健室で裏ばれかけるし花巻パイセンと協力とかしやがって、そしてあっけなくばらしやがって！
そんでもって担ぐし、悪そうに笑うし、壁ドンとかいきなりしてくるし、本当にうざいとかずっと思ってました！！』


「…あ？お前なぁ『でもっ！！！』……。」


『でも、いつも相談に乗ってくれて！担いでも落とさないように支えてくれたりとか！！

落ちた時に受け止めてくれたりとか！！

本当、嬉しかったんです！もう嬉しすぎて、涙が出ちゃうというか！もう嬉しかったです！！

そんで…そん、で…！！』





　




目から流れる涙を必死にぬぐう。

くそ、今落ちてくんな。

ゆっくりと、体育館が明るくなるのが分かる。

ずっと左足で支えていたから、痛む。まだだ、踏ん張りやがれ。








　





　





『そんで、もって…！優し、いから…うざいな、とか、思っていても…！

優しくって、他の、どんな先輩でも！イケメソでも、あんたが！松川パイセンが！！


　






　









松川一静先輩が!!







　









誰よりも…！かっこよく、見えちゃうんです…！！』


「…A。」


『私先輩のこと…！！！』


「もう言うな！！」


『！』



松川パイセンが、私の言葉を、止めた。

…ダメだったのかな。



「あぁ、もうくっそ。嬉しすぎんだろ…！」


『え…。』



うつむいたままで、松川パイセンの顔は見えない。

そのまま私の方に走ってきて、抱きしめた。





　







　






　




　






「…こっから、俺に愚痴らせろ。」

心→←これ打ち込んでいるとき作者も緊張してたわ(((

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