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70本心 ページ28

「やったじゃないか!櫻!」


「お前がレギュラーに入れる日が来るなんてな!」


「……私、本当にレギュラーになれたのでしょうか?」



瀬見や天童に囲まれ、八重崎はぽかんとしている。



「八重崎!おめでとう!!」


「A様……ありがとうございます。私本当にうれしいです」



家事以外の趣味がない八重崎が、嬉しいと言ったことにAは感動した。



「まさか、初心者だった八重崎がなぁ」


「元の運動神経はよかったからな」


「私が牛島様を抜くことができる日も近いかもしれませんね」


「それは絶対にないから!」



全力で否定をするAに、八重崎はよろけた。

あぁ、あの時が一番楽しかった。

本心で笑えあえたあの日。

青葉城西でも、そんな日が来るのだろうか。



 





 




「A様、目を覚ましましたか」


「……やえ、ざき」



目を覚ますと、そこは自室だった。

八重崎は台所で皿洗いをしていたらしく、水を止め手を拭いた後、こちらにきた。



「環境が変わった後、幾度となく色々なことがあり今落ち着いたからでしょう。思いつめすぎです」


「……誰のせいよ」



おかゆを用意され、Aは黙って食べる。

「食欲はあるようですね」と言われ鼻をすすった。



「……八重崎」


「なんでしょうか」


「あなたは、私がいなかったら普通の高校生としていたのかもしれないのに……ただ、普通にバレーをしているだけだったかもしれないのに」


「A様。熱があって気が弱くなっているだけです。今はお眠りください」



八重崎がAの額に手を当てる。

八重崎の手は冷たくひんやりし、気持ちがいい。

眼をゆっくり瞑った。

寝息が聞こえ、八重崎はAから離れる。



「さて……あっちの状況はどうなんでしょうか」



自分のミスではあるが、部活の者を混乱させることとなってしまった。

大声で叫んでしまった一言。部内の皆は聞いてしまっている。

そのことを、及川は今説明をしてくれているのだ。

この場を離れたいが離れられない。

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いすだ(プロフ) - 本郷ゆいさん» はじめまして!誤字の指摘ありがとうございます。訂正いたしました!更新頑張りますね! (2020年2月21日 10時) (レス) id: 3712830079 (このIDを非表示/違反報告)
本郷ゆい(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。あの、初コメで言うのもなんですが、最新話の交換が好感になってると思います......!更新頑張ってください、応援しています...!! (2020年2月19日 1時) (レス) id: eb8f6585b4 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 男達よわぁでも、まだこれだけじゃ済まなさそうまだ、何かあるねぇ夢主意外と強い (2020年1月18日 8時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - 絵理奈さん» 今のところ何も考えていないです()恐らく出すと思います! (2020年1月2日 13時) (レス) id: 3712830079 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 悪女何人でも出しますか? (2020年1月2日 11時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いすだ | 作者ホームページ:許婚のすとーりー  
作成日時:2019年12月29日 17時

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