ん。２【音駒】

……ん？ ページ49

Aside


合宿3日目。

かなり暑い体育館。私も思わずジャージを着ていられず脱いでしまう。

その様子を見てクロが一言ぼそりという。



「Aの半そで姿、珍しいなぁ」


『ん』


「変態やめろだって」


「変態じゃないです！！」



私の言ったことを夜久が翻訳して言ってくれる。

でも、本当に倒れそうなくらい暑い。

ちゃんと水分を取ってもらわないと困る。

……それと、新参者の烏野高校。

月も、だいぶクロに言われたことを意識して頑張っているみたいだ。

ヒナ烏がめんどくさいな、とも思いつつ頑張ってほしいとも思ってしまう。

うちらも、もっと力をつけないとほかの高校にも勝てない。

リエの方をじっと見ていると、「なんすか、なんすか！？」と聞いてくる。



『……ん』


「えっ、ため息つかないでください！！」



もっと、レシーブがうまくなればなぁ。


　







　






　




「あ、あの！」


『ん？』



今日の練習も終わり、クロと光達のいる第3体育館に行こうとした時、飛に声をかけられた。

なんか、顔凄く怖い。ずかずかと近づいてきて、私は思わず逃げようとしてしまう。



『ん！ん！』


「え、あ、悪い……」



顔が怖いことを伝えると、すぐに素顔に戻る飛。

深呼吸とも言えないくらい、息を吸って吐いた後、また私に向き直る。



「付き合ってくれ、A」


『……ん？』





To be continued……

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