ん。２【音駒】

ん…… ページ16

黒尾side
　

「Aさあああああん！！！！ 本当にほんとうによかったでずううう！！！」


「うるせえ山本！ あときたねえ！！」


『ん……』



探しに行ってくれていた山本たちとも合流して、やっと全員がそろう形となった。

無駄に疲れた……。



「じゃあ、お昼はフードコートでいいか？」


「はい！」



お昼を少し過ぎて来たから、結構座る席があった。

ようやく一息つける……。



「じゃあ、それぞれほしいものとってくるか……」


「研磨とA、そこで荷物番しててくれ」


『ん』


「分かった……」



研磨とAはほっとしている。

まぁ、喋るの苦手な二人だからな……福永は、無口ってだけで喋れるから問題ない。

一応、食べたいもの聞いてもってきてやるか。



「研磨、お前は何が食べたい？」


「マックのポテトS……てりやき……」


「また栄養価値の低い物を……」


「Aは？」



Aの分は海が持って行ってくれるみたいだ。



『ん……』


「お茶漬けはないかな」


『ん』


「うどんね、分かったよ」



なんで分かるんだ……。

それとよく考えるとフードコートにお茶漬けなんてあるわけないだろ。

はあ、持って行くのめんどくさいし、俺もマックでいいか……。

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