ん。２【音駒】

ん…… ページ3

「……てなわけで、皆前回の中間の結果見せなさいなー」


「「……」」



皆、断固拒否と言う感じで見せようとしない。



「おら、主将命令だ皆見せろ」


「こういう時だけ先輩ぶらないで」


「先輩ですぅ〜！！」



一応一つ上の学年に上がったから、それなりに難しくなっている。

俺も、やっぱり下がってんだよなあ。



「海とAはいいとして、俺も平均点くらい。夜久はちょっと下？」


「うっ……今回マジでむずかったんだよ……数学が」


『ん……』



ガクガクと、首を縦に振るA。

嘘つけこいつ難しいとか言ってんじゃねえ９６点だったくせに！！




「で、研磨は……おお、結構点数高いな」


「どれも平均点超えているな……あ、生物の点数は９０点か」


「生物は……覚えるだけだし」



研磨は問題ないな。



「次！ 福永！」



こちらも無言で差し出してくる。

確認すると、平均点以上のやつと平均点以下のやつがあり、差が激しい。



「なるほどな、福永は文系なんだな」


「現代文の異常な点数よ」


「で、山本」


「……はい」



とても小さな返事をして、差し出してきた点数は、ほとんど５０点以下。

あ、でも赤点に入っていないんだな。



「でも、今の数学追いつけなくって……そろそろやべえっす」


「そうだな、ギリギリくらいついていけよ」


「じゃあ、肝心の一年生だな」



海が優しくニコッと笑うと、一年生３人はビクッとした。

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