気温は5度 ページ5
「待たせた」
「双子のおもり？大変やね」
「廊下でばったりあってな。10分だけ思い切り遊んだ後あのあとすぐ練習しに行ったで」
「すごい動くなぁ。雪が溶けてしまいそうや」
「そやな」
教室、暖かい部屋に二人。
会話はいつもみたいにはずまない。
場所が違うからかな。
「……バス、混みそうやからもう行くか」
「うん」
ストーブを消して、荷物を背負う。
廊下に出れば、背筋がしゃんとしそうな冷たい空気に包まれる。
「さむ！早よ帰ろう」
外に出れば、他の生徒が踏みつぶしたぐちゃぐちゃの水を含んだ雪を踏んでバス停まで行く。
いつものバス停について確認すると、もう来てもおかしくない時間なのにくる気配がない。
「雪のせいやな」
「ほんま、見た目は綺麗やのに」
手袋に着いた雪の結晶は、いろんな形をしてとても綺麗やった。
それを覗き込む北君。
「なんで珍しそうに見るん？」
「……手が温かいから、すぐ水になってしまうんや」
手袋をつけている北君の手の甲に、雪が一つ、二つ落ちる。
だけどその雪は結晶にもならず、すぐに水になって消えてしまった。
「手が温かいのも、結構苦労するで」
「ほんま……あ、じゃあうちの手に乗ったやつみればええんとちゃう？」
「そっか」
じっと二人でうちの手の甲を見つめているのは、なんかおかしくって、クスクスと笑ってしまった。
「はーっ、面白！」
「手袋に乗っている雪が溶けないってことは、Aの手、手袋しても冷たいままなんか」
「冷たい手に手袋しても意味ないんやで。冷たいまま」
「じゃあ、俺の手袋つけてみ」
「……わ、あったか！！」
だけど、そういう事やないんや北君。
いつもみたいに、手をぎゅって握ってほしかったんや。
「温かくなった？」
「うーん、微妙」
はよ気付けや。この鈍感野郎。
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声優LOVE - 北さんめっさ良かったです！私も常に体温高いので冬は皆にカイロ？代わりにされてますｗｗこれからも頑張って下さい！ (2019年11月14日 19時) (
レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - hina hihoho2さん» 返信遅れてごめん〜！ひほほちゃんコメントありがとう！恋愛を書くのはかなり久しぶり(？)だったんだけどちゃんと書けていたようで安心wありがとう〜私も好きだよ〜！ (2019年9月25日 23時) (レス) id: cfa7055438 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - くーさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！！これからも頑張りますね！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: 0d47f2ad16 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - いすだちゃん…完結おめでとう…ひほほだよ…。めっちゃ好き…凄く好き…。幸せの吐息が溢れ出る…。恋愛書くの上手すぎなんと違いますか？？もう、おめでとう好き…。 (2019年9月15日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら応援してました！これからも頑張ってください！！ (2019年9月15日 21時) (レス) id: 4b69e817ff (このIDを非表示/違反報告)
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