気温は4度 ページ4
また別の日。
「わっ雪！！」
学校は珍しい雪で騒いでいた。
午前中に降っていた雪はあっという間におやつの時間を過ぎればうっすらどころかかなり積もっていた。
放課後、日直の仕事をして終わり、帰りの準備をしていると、北君の姿がどこにもいないことが分かった。
「？北君……？」
教室にも、廊下にもいない。触っただけで凍りそうなくらいの冷気を出している窓から見えるのは、宮兄弟。
おそらくバレー部全員やろな。
その近くで、ウィンドブレーカーを着て見守っているのは北君やった。
鼻を真っ赤にして、寒そう。
電話をすると、北君がポケットから携帯を出したのが見えた。
「もしもし？」
「あ、うちやうち」
「うちうち詐欺ですか」
「うちうち詐欺！？あっはっは！！」
「何がおもろいねん」
ニヤニヤしてみていたけど、おもろすぎてつい声出して笑ってしもうた。
いやー、突然爆弾落としてくるなぁ。本人は無意識なんやろうけど。
「教室の方、見てみ？」
不思議そうな顔をした北君は、耳に携帯を当てたままこっちを見る。
あ、と気付いた顔をした。おもろいおもろい。
「日直の仕事終わったんか」
「うん、まだそっちは遊ぶんか？」
「いや、そろそろ寒いから教室戻る。暖かいか？」
「めっさ暖かい。早よおいで」
電話を切り、ストーブの温度を少しだけあげとく。
今日の帰り、冷えそうやな。
全身霜焼けになるんは嫌や。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
声優LOVE - 北さんめっさ良かったです！私も常に体温高いので冬は皆にカイロ？代わりにされてますｗｗこれからも頑張って下さい！ (2019年11月14日 19時) (
レス) id: 9abf804052 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - hina hihoho2さん» 返信遅れてごめん〜！ひほほちゃんコメントありがとう！恋愛を書くのはかなり久しぶり(？)だったんだけどちゃんと書けていたようで安心wありがとう〜私も好きだよ〜！ (2019年9月25日 23時) (レス) id: cfa7055438 (このIDを非表示/違反報告)
いすだ(プロフ) - くーさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです〜！！これからも頑張りますね！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: 0d47f2ad16 (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - いすだちゃん…完結おめでとう…ひほほだよ…。めっちゃ好き…凄く好き…。幸せの吐息が溢れ出る…。恋愛書くの上手すぎなんと違いますか？？もう、おめでとう好き…。 (2019年9月15日 23時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら応援してました！これからも頑張ってください！！ (2019年9月15日 21時) (レス) id: 4b69e817ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
